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令和元年7月 朝坐禅会「指月の会」案内
2019年7月21日自証自悟(『正法眼蔵』自証三昧より)
去年から、県内の有志による正法眼蔵の勉強会を定期的に行っています。
福井県永平寺を開かれた曹洞宗の高祖道元禅師は、その思想の集大成として大著『正法眼蔵』を遺されました。
曹洞宗の人間として読み込まねばならない所ですが、難解なところが多く、中々手が伸びていかない。だからこそみんなで集まって読もう、ということで自主学習会となりました。
独りでは大変でもみんなでやるならばどうにかなるし、むしろ面白くもなる。
僧宝の功徳、僧団のありがたさ、ここに現成せりしかな。
さて、上記の言葉は眼蔵八十八巻の内の『自証三昧』に用いられる言葉です。
ある老師は、眼蔵を一つ勉強するならばこの章をこそ読みなさいと説かれていて、漸く手をつけることが出来ました。
この道を行く者は伝統的には自らを証し自ら悟るべきもの(自証自悟)ではあるが、それは独りよがりの思い込みであってはならず、伝えられてきた経典や先達となる師の薫陶あって初めて身につくものである。
そして教えを受けたならば、それを実践し人に説くことをためらうべきではない。
「他人の為に説くということは、自己のために説くことに他ならない」
他人に説くことで自らも反芻し、それがいつしか自らのものともなりえるだろう。
だからこそ、半可通の身であるともためらわず歩み出すことで、道は深まり、そしてそれこそが自分と他者が共に道を成すことへとつながろう。
このように自他共に体得する、それこそが仏祖の大道である。
(意訳による大意)
私が本山での修行を終えて、雀宮善応院で坐禅会を始めて、もう十五年程になります。
修行道場でやってきたことではあれど、人に説明する練習などまったくしていない身でどうしたものかと頭を抱えながらなんとか微力を尽くしてきました。
おかげなのか近年は、この道の妙味や難しかった正法眼蔵の味わいが一層感じられるようになった気がします。
願わくは、我らと衆生と皆共に仏道を成ずることができますように。
祥雲寺副住職 安藤淳之
一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:7月22日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています