ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

宇都宮 座禅 宇都宮 座禅会 | 28年10月 月例早朝坐禅会「指月の会」案内

座禅会の記事

  • 28年10月 月例早朝坐禅会「指月の会」案内

    2016年10月23日

     

    第一土曜日の羅漢拝、石彫会の皆さんと十六羅漢(釈尊の高弟)にお参りします。

     

    和合の功徳は僧宝なり 『教授戒文』帰依三宝より

     

    ついこの間扇風機をしまったと思ったら、あっという間に暖房機を出したくなる気温になってしまいました。

    朝の坐禅で寒さを感じる季節になると、きまって思い出すのは冬の永平寺での坐禅です。

     

    毎年12月になると、蝋八大接心という一週間起床から就寝まで坐禅をし続けるという大行事が行われます。

    当時僧侶となって半年が過ぎたころの私は、古参僧侶や同輩との付き合いが上手くいかず、周囲との摩擦で僧侶としての自身の在り方に疑問を持っていました。

    そんな時期にこの大行事に臨むことになり、逆に悩んでるどころではなくなってしまいました。

     

    朝の3時頃に起床して坐禅が始まり、夜9時に就寝するまでわずかな間を挟みながら坐禅を続けます。

    一日目は体力で乗り切りました。

    二日目は身体にガタが来て気力で乗り切りました。

    三日目は体中が痛くなって息も絶え絶えで就寝の時間を待ち望みました。

    四日目は痛みが酷く気力も尽きかけてどうやって古参の目を盗んで楽をするかしか考えられませんでした。

     

    五日目、同輩同士で些細なことから言い合いになり、ギスギスした空気で坐禅に臨みました。

    自分は、なんでこんな苦役をやっているのかまるで分らなくなり、頭の中はぐちゃぐちゃになりながら坐っていました。

    そんな時、ふと「周囲が優しくないのは、自分が周囲に優しくしていないからだ」という思いと共に頭のぐちゃぐちゃがストンと腹に落ち、あんなに辛かった坐禅が憑き物が落ちたみたいに楽になりました。

    その後はぼんやりとしながらも落ち着いた心持ちで勤められるようになり、不思議な気持ちで一週間を終えました。

    周囲とも落ち着いて付き合えるようになり、摩擦も少なくなっていきました。

    私にとって、坐禅がただ退屈な形ばかりのものではないのだと思えるようになったのはこの時からです。

     

    後日、横浜の大本山總持寺で修行するようになってから、後堂(修行の責任者)の野田大燈老師にこの時のことを話しました。

    野田老師は

    「修行しているとそうした小悟大悟(様々な気付き)をする。自分もある。道を歩むということはこれを繰り返していくことだ。生涯繰り返しなさい。」

    というような意味のことを教えてくださいました。

     

    あの時から数えて13年が経ちました。

    私のこの道の、最初の一歩の思い出です。

     

    祥雲寺副住職 安藤淳之

     

    一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。

    ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。

    この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。

    一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?

     

    日時:10月24日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)

       6時30分~7時10分(一回目の坐禅)

       7時20分~8時(二回目の坐禅)

    場所:祥雲寺本堂一階

    用意:身一つで大丈夫です。

    足の組めない方は椅子での坐禅もできます。

     

    また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。