ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

朝まいり 栃木県宇都宮市の祥雲寺(曹洞宗) | 桜や祭りが名物の寺

朝まいりの記事

  • 四月 朝詣りのお知らせ

    2026年4月24日

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    フランスのリサーチ会社によると、現在世界で最もブランド志向の高いのは中国人だそうです。

    そして、意外にも日本人が世界で一番ブランド志向が低いとのことです。

     

     この調査では、ブランド志向と相関関係が高いのが「今を生きる」志向とします。

    今が一番大切という志向です。

    これも中国が一番で、インド、タイ、フィリピンも高いのに対し、日本人、韓国人は最低ではないが低いそうです。

    ただし、韓国人のブランド志向は極めて高いそうです。

     

     この結果を紹介した記事では、中国人は刹那的快楽主義であり、日本人は高価と対になるブランドではなく、無印良品、ユニクロに見られるように、実質的なよいものを求めると結論しました。

     

     全身全霊を込めてという言葉があるように、昔から日本人は物を作るときに自分のありったけを注ぎ込むことを尊いこととし、そこに価値を認めてきました。

    それは、芸術家やすぐれた職人の作品に対してだけではなく、ご先祖や親兄弟の残したものに対しても心のこもったものという価値を与えてきたのです。

    「もの」にたましいを込める、たましいを感じる価値観といえるでしょう。

     

     シベリアを度々訪れている動物写真家の友人から聞いた話ですが、現地にはシベリア抑留者が建てた建物がまだ多く残っており、住居などは「日本人が建てた」ものとして価値が高いのだそうです。

    理不尽に抑留され、奴隷的な労働を強制されたのですから、手抜き工事をしてやりたくもなります。

    実際、同じく抑留されたドイツ人の建てたものは、手抜きだらけだったとのことです。

    恨むべき相手にもよいものを作ってあげる、友人は日本人の悲しい性(さが)だといいました。

    確かにそうでしょうが、「天知る、地知る、人知る」の精神の表れでもあり、日本人の素晴らしいところでもあると思います。

     令和8年4月15日            

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時から行います。

  • 三月 観音朝詣りのお知らせ

    2026年3月15日

     室町時代は民衆の活動が活き活きした時代でした。

    そこから現在につながる多くの文化が生まれました。

    畳の座敷など、形で伝わっているものだけでなく、精神的なものがそのまま伝えられています。

    能楽などでは舞台で表現される時代の雰囲気が現代に通じていて、面白くもあり興味深いものです。

     

     弱法師(よろぼし)という能があります。

    人公(仕手 シテ)は長者の跡取りとした生まれたが継母の讒言によって勘当され悲しみのあまり盲目となり弱法師といわれた乞食僧。

    舞台は聖徳太子によって建てられた日本最古の寺である難波の四天王寺。

    父親は息子を勘当したことを後悔し、罪滅ぼしに春の彼岸に四天王寺で多くの貧民に施しをします。そこに現われた弱法師は、法師としてたどり着いた精神的な高い境涯と、乞食として蔑まれる現実との落差に苦しみ、狂気の舞を見せるのがこの能の見せ場になっています。

     

     現代の演劇にも通じるような精神的な葛藤を描いていて、多くの現代作家が論評し、三島由紀夫はこの能をもとにした現代劇を創作しました。

     

     この能には、主人公の苦しみを救う道として仏教各宗派の教えが出てきます。

     彼岸の中日には西方浄土の東門から夕日が射すと信じ、それを拝んで極楽往生を願う浄土教の教え。

    その光を人々が皆で拝めるようにと律宗の忍性上人が建てた石造の鳥居。

    上人は貧民救済のため力を尽し菩薩とたたえられた方です。

    目の当たりに拡がる命に満ちた山河大地の中に悟りがあるという禅宗の教え。

    即身成仏を説く真言宗の阿字観の修法など。

    すべては民衆救済に向けて仏教各宗派が懸命に活動したことを表わすものです。

     

     瑩山禅師の教えを汲んだ曹洞宗の布教も、この時代に盛んに行なわれました。祥雲寺も室町時代の開創です。

     人々のためにという仏教の根本姿勢を忘れてはならないと自戒しています。

     

     令和8年3月15日            

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時から行います。

  • 2月 観音朝詣りのお知らせ

    2026年2月13日

     

     2月15日はお釈迦様が涅槃に入られた日、涅槃会です。

    お寺では2月になると涅槃図を掛け、毎日お釈迦様の最後の説法である遺教経を読誦して15日の涅槃会を迎えます。 

     涅槃とはパーリ語で、迷い、すなわち煩悩の火を吹き消したことを表わす言葉を漢字に音写したものです。

    煩悩は自己中心の考え、それに基づくものごとへの執着から生まれます。

    お釈迦様は最後の説法で修行者達に、これまでお説きになった戒めを一人一人が守って精進することこそが迷いから脱する道であるとされました。

    そのために、修行者が自らを灯火とし、法を灯火としなさいとも説かれました。

     

     お釈迦様が説かれた日々の行ない、心の持ちようについての教えは決して難しいものではありません。

    法句経などには人間が幸せに生きる道が誰にでも分かるように説かれています。

    また、教えの根底にある理論から構築される世界観は、科学的な世界観と矛盾するものではありません。

    今日世界をリードする多くの思想家が、仏教が最も納得のいく教えだと評してもいます。

    少なくとも倫理道徳としては、仏教徒でなくても誰にでも納得のいく教えであり、人類の叡智として尊重されるべきものと思います。

     

     ただ、宗教としての仏教の尊さはその先にあります。

     涅槃は釈迦という一人の人が煩悩の火を消して永遠の安らぎに入ったとの事実だけを指しているのではないのです。

    煩悩の火を消し去り、世界を貫く真理を明らめて仏陀(覚者・悟った人)となった方が、肉体の制約も離れられて、時間、空間を超えた無限の世界にその慈悲を及ぼすことになられたことを涅槃というのです。

     

     いかに行ないを正し勤めても迷いの渕にあり、あるいは勤めきれずに苦しむのが人間の姿です。

    そんな人間にも仏の大慈悲は及び、導いてくださる

    。これを無住処涅槃といいます。 

    これは理屈を超えた信仰です。

    令和8年2月15日            

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前9時から行います。

  • 1月 朝詣りのお知らせ

    2026年1月23日

    昨年末 羅漢像完成記念式典

     新年を迎えましたが、世の中は不穏な動きを見せています。

    アメリカがベネズエラに対し軍事行動を起こしました。大統領を拉致し、ニューヨークで裁判を始めました。

     

     ロシアによるウクライナ侵略戦争は終結が見えません。

    中国が台湾に軍事的な威圧をかけ続け、その余波が日中関係に及んでいます。戦争の足音が聞こえる気がします。

     

     戦争は指導者により、大義名分が立てられて始まります。

    彼らの考えがどのようなものかは知る必要があります。

     

     本質的に独裁体制であり人権弾圧を繰り返してきたロシアや中国はさておき、気になるのは自由と民主主義を標榜し、戦後の日本に大きな影響を与えたアメリカの考え方です。

     

     トランプ大統領は、ベネズエラの現政権が麻薬を製造してアメリカに密輸し、その結果たくさんのアメリカ人が被害を受けていることを軍事行動の理由としました。

    そして不正選挙によって成立している現政権は認められないとしました

    実際、大衆迎合政策によって国家が破綻状態になったことは事実ですし、政府高官だけでなく社会全体に不正が蔓延していることも事実でしょう。

    このような国家が崩壊するのは当たり前かも知れません。

     

     しかし、トランプ氏は世界最大の埋蔵量の石油をアメリカが自由にし、そのためにベネズエラを運営すると宣言しました。

    つまり、他国を侵略し、利権を得、資源を奪い、都合のよい国家体制を作ってその国民を支配するということです。 

    これは、19世紀から20世紀にかけて欧米列強が行なった帝国主義にほかなりません。

    その結果として二度の世界大戦が起こり全世界が惨禍につつまれました

    国連に代表される今日の世界秩序はその反省に立って作られました。

     

     トランプ政権は、過去を顧みて反省することもなく、おのれらの利権だけを追い求めているとしか言い様がありません。

    そして、こんな人たちを生み出すアメリカ民主主義が、実は強いものが弱いものを虐げるための装置として働いているのではないかという疑問も感じます。

     

     令和8年1月15日            

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前9時から行います。

  • 12月 朝詣りのお知らせ

    2025年12月20日

    十一月下旬、祥雲寺の境内は紅葉の季節です。

    樹々や草々が一年最後の彩りを見せてくれます。

    紅葉といっても彩りは様々です。

     

     カエデやドウダンツツジの深紅、ヤマボウシは赤、黄が複雑に入り交じります。

    銀杏の鮮やかな黄色、ツタの黄色に松の緑が混じります。

    六十年程前に苗木で植えたメタセコイアが巨木になり、燃えるような赤茶色は圧巻です。

    唱歌「もみじ」の歌詞の通りに、木々の色模様は夕陽に映える時、とりわけ美しい。

     

      この年頃になって、草々の枯れた様にも心を留めるようになりました。

    綺麗に色付くのはまれ。

    茶色に、或いは白茶けた最後の姿ですが、それぞれが異なったなんとも言いがたい趣を持っています。

    間もなく葉は砕けて土に還って行きますが、一年の命を生ききった姿であり、来春の命を生み出す姿であるとも思い、尊ささえ感じます。

     

     私の結婚式の時に、父は枯れた蓮を描いた掛け軸を床の間に掛けました。

    私が驚いてこれはどういう意味なのかを尋ねたところ、これは縁起物なのだと答えました。

    いわれを聞きそびれてしまいましたので、ご存じの方がいたら教えてください。以下は私なりの解釈です。

     

     枯れた蓮の茎の下には蓮根が這っています。泥田の中にあって太い豊かな根を張っている。水温む時、そこから新たな茎を伸ばし、夏には清浄無垢な花を咲かせる。

     枯れ蓮は、命が豊かに長く続いていくことを象徴として表わしているのではないでしょうか。

     令和7年12月15日            

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時半から行います。

祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。