2019年11月17日

11月7日、祥雲寺で宇都宮仏教会主催 御詠歌各流大会が開かれました。

こちらは叡山流の発表。宇都宮仏教会で数年に一度行っている各宗派のご詠歌の発表会、今年は祥雲寺で行いました。

曹洞宗梅花流の発表。各宗派の様々な取り組みが伺え、また大勢で楽しくお唱えができた賑やかな日でした。
先月はじめ、一団の女性たちの訪問を受けました。
絵手紙の同好会の方たちで、境内を散策してスケッチしていいかとのご挨拶でした。
もちろんかまいませんので、どうぞどうぞと言い、たまたま時間も空いていたので、少し案内をいたしました。
秋の陽が爽やかに射す日でしたので、自然豊かな境内を楽しんでもらえたと思います。数日経って、来られた方々から絵手紙をいただきました。
そのほとんどに五百羅漢の絵が描かれていました。
平成九年から制作が始まった羅漢像は、羅漢渓と名付けた本堂の裏手に安置しています。
現在430体になった像が、二手に分かれて並んでいる様は壮観です。いつの間にか、羅漢像群のある寺として知られるようになりました。
先月には、下野新聞のコラムでも紹介されました。
羅漢像群が映えるのは、祥雲寺が豊かな自然環境にあることが大きいと思います。
12日の朝は、深い霧が立ちこめました。
紅葉に包まれた境内も違った景色を見せます。
今年は雨が多かったせいでしょうか、紅葉は黒ずんであまり鮮やかではないのですが、かえってそれが静寂のおもむきを深めます。
霧に煙る松、ようやく鮮やかな黄色になった銀杏、黄色く色づいた萩の枝のたおやかなうねり、羅漢像群を霧が流れ、不思議な陰影を作り出していました。
絵手紙の会の人たちが見た祥雲寺、霧の朝の祥雲寺、同じ処でも景色は刻一刻と変わり、同じものはありません。
素晴らしいと思う時に心を止めて、それが絵になり、文になり、手紙になるのはなんと素晴らしいことでしょう。
12月1日の無縁供養の日には、新たな羅漢像が10体開眼され、また少し景色が変わります。
令和元年11月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺住職 安藤明之
十八日の朝詣りは午前6時半から行います。