ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成22年9月朝参りお知らせ

お知らせの記事

  • 平成22年9月朝参りお知らせ

    2010年9月13日

     

    庫裏横手の百日紅

     

    NHK朝の連続テレビドラマ「ゲゲゲの女房」は久し振りに面白い。

    視聴率も上々のようです。

     

    私はドラマの中の受け手の世代になります。

    紙芝居、貸本漫画、漫画の月刊少年誌から週刊少年誌、5歳のころから高校生まで、すべて同時代のこととして育ちました。

    「悪魔くん」や「鬼太郎」も面白く読んでいました。

    大学生になってもドラマの中で「ゼタ」という名で出てくる「ガロ」という漫画雑誌はよく読んでいました。

     

    ドラマの中で水木しげるさんの兵隊時代の話は、父親が同年代の人達と話しているのをそばで聞いていた思い出と重なります。

     

    特に印象に残るのは水木さんの次の言葉です。

    「自分は生きて帰ったものには同情せんのです。死んでいった人達はかわいそうだ。」

     

    真珠湾攻撃から終戦まで、祥雲寺のお檀家で戦死した人達は166人。

    ニューギニアで、ルソンで、ビルマで、命を散らしていきました。

    無事に帰ってきた人達も悲惨な戦争を骨の髄まで味わった人達です。

    父も2年半の中国戦線、さらに千島守備隊から2年間のシベリヤ抑留に遭いました。

    その人たちが戦中のことを話していて最後によく言っていた言葉が「何だかんだ言ったって俺たちは幸せだ。死んでいったやつらは本当にかわいそうだ。」でした。

     

    水木さんの、生きて帰ってきたものには同情しないという言葉は、戦争の悲惨を本当に味わった人にして言えることです。

    死者への悼みであり、自己を含めて生きて帰ってきたものへの励ましであり、平和のありがたさのうったえでもあります。

    過酷な時代を生きた大正年代の多くが鬼籍に入ろうとしている今日、平和な時代に生きることの出来た私のような戦後世代がよくよくかみしめなければならない時代のメッセージだと思いました。

     

    平成22年9月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の観音様の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。