ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 令和元年6月 観音朝詣りのお知らせ

お知らせの記事

  • 令和元年6月 観音朝詣りのお知らせ

    2019年6月16日
    5月26日 茶道教室のお茶会

    5月26日 茶道教室のお茶会

     

    椅子席でのお点前も

     

     5月に隠岐の島に行きました。世界ジオパークに指定された自然と、天皇、上皇が流された歴史を持つ島です。
     この島では、明治初年に徹底した廃仏毀釈がありました。隠岐騒動と呼ばれる松江藩と島民の争いの中で、島中の寺院すべてが破壊されました。島民は朝廷とつながって隠岐の独立を図ったのです。島の指導者たちには精神的な支えとなる人物がいました。隠岐出身の中沼了三という儒学者です。
      中沼了三は、孝明天皇、明治天皇の侍講を勤め、西郷従道、桐野利秋、中岡慎太郎などの勤王志士にも影響を与えた当時を代表する思想家です。孝明天皇の勅によって彼が奈良県の十津川村に開いた学校に学んだ村民は、十津川郷士と呼ばれて天皇家のために尽くしました。また、十津川郷士は奈良県の廃仏毀釈の中心ともなりました。
     廃仏毀釈は、日本全国の無数の寺院が破壊され、仏像や法具、文化財が壊されたり散逸したりした事件です。このような歴史的な蛮行がどうして起こったのでしょうか。
      大きな目で見ると、新しい時代が生まれようとする時に、寺院は古い幕藩時代を代表する象徴とされたのだと思います。僧侶は庶民の一番身近にいる文化人であり教師でした。寺子屋という言葉がそのことをよく表しています。同時に、寺請証文の発行など庶民支配の一端も担いました。
     天皇を中心とした世直しを図る志士たちにとって、武力を持たない寺院は格好の標的でした。寺院の横暴や僧侶の非行が喧伝されました。寺院の財産が狙われ、隠岐や十津川では破壊された寺院の後に学校が建てられました。
     中沼了三は大義名分を重んじ、行いの尊いことと卑しいことを厳しく区別して、自ら実践した人です。高潔な人の信奉者は、より過激になります。理想に違うものの存在を認めないのです。彼らに扇動された人々はさらに過激です。
      隠岐の島に残る仏菩薩の石像には、ほとんど全部に首が折られたりした損傷の跡が残ります。痛ましい限りですが、印象に残ることがありました。壇鏡の滝という落差40mの隠岐随一の滝の裏見の窟(いわや)に、お不動様、阿弥陀様、観音様と思える像が祀られていました。人々の信仰は、理念で押しつぶすことは出来なかったのです。
     令和元年615
    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺住職  安藤明之
    十八日の朝詣りは午前6時から行います。
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。