ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 令和3年一月 観音朝詣り

お知らせの記事

  • 令和3年一月 観音朝詣り

    2021年1月24日

    祥雲寺の除夜の鐘。梵鐘は戦時中鉄の供出で無くなった為本堂の中で鐘をついています。

     

     明けましておめでとうございます。
     今年は丑年、インドでは牛は聖獣です。お釈迦様の名前、ゴータマは最高の牛という意味です。
    祥雲寺の本堂東側階段の踊り場には米田寛画伯の牛の絵が掛けてあります。十牛図の第三番見牛と第四番得牛を表した絵のようです。
    十牛図とは、禅の修行の過程を十枚の絵とそれに添えた偈頌(禅僧の詩)で表現したもので、北宋の郭庵禅師のものが有名です。
     十牛図の第一は、牛を見失った牧童が途方に暮れている図です。
    牛は真の自己を象徴しています。真実のおのれを見失い、迷いから脱却しようとする求道者の出発点です。
     そこから牛の足跡を見つけ、探して牛を見つけ、捕らえて、血みどろの格闘の末に乗りこなして家に連れて帰ると、牛も人も姿を消します。
    ここまでが第二図から第八図に描かれています。修行の過程と悟りを表しています。人と牛が消えてしまうのは、求めるものと求められるものといった思考を巡らすことがなくなり、主体と客体が融合した境地を表します。
    そこに現れるのは日常のあるがままの景色でこれが第九図。出発点と同じ景色でも、迷いから抜け出るとこれが仏様の世界です。
     ここまでは、修行の筋道として頭では理解できます。
    問題は理屈を超えた生き方そのものです。
    最後は町に出て生活する。
    布袋さんとおぼしき人が描かれます。
    真の禅者は人里離れた庵に隠棲するのではなく、町に出て人々と共に生活する。
    布袋さんは10世紀始めごろに中国の寧波市にいた僧がモデルとされます。七福神で知られているように太鼓腹で大きな袋をもっていました。
    袋の中には人々から布施されたものが入っていて、生臭物でも受け取ったそうです。
    これを時に応じて人に配り、自らも食べました。
    威厳あるわけでもなく、尊敬されることもなく、その存在自体が人を癒やし救いとなる人。
    あれ、フーテンの寅さんに似てますね。
     令和3年1月15日
    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺住職  安藤明之
    今月の朝詣り会は中止します
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。