ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成22年6月朝参りお知らせ

お知らせの記事

  • 平成22年6月朝参りお知らせ

    2010年6月16日

     

    永平寺 龍門

     

    唐時代の禅僧、香厳(きょうげん)禅師は潙山霊祐禅師のもとで修行していました。

     

    ある時、師が問います。

    「おまえはたいへん博学聡明であるが、この世にまだ何も現れていない前のことを、経典や書物にある言葉ではなく、自分の言葉でわしに言うてみよ。」

     

    香厳禅師は数度にわたって考え抜いたが、どうしても言うことができませんでした。

    そしてこのことを悲しんで、持ってきた書物を焼き捨ててしまい、修行僧たちの食事の給仕をする役目に就いて年月を過ごしました。

    さらには、むかし慧忠禅師という大禅匠が住んでいた山に入って庵を結び、世間とのかかわりを捨てた生活をおくりました。

     

    ある日、道を掃き清めていると、箒(ほうき)の先にはじかれた小石が道ばたの竹にあたってカーンと鋭い音を立てました。

    そのとたん、なが年こころのなかで問い続けていたことが氷解し、悟られたのです。

     

    この話は有名な禅話です。

    以前、私はこの話を軽く考えていました。それは香厳禅師の真剣さを真剣に考えていなかったからです。

     

    弟子を問いつめる師霊祐の力量、それに必死で応えようとする香厳、ただものではない師弟関係です。

    霊祐の問いには模範解答があります。

    しかし、そんな知識で答えられることを問うているのではないのです。

    頭で答えきることができないことを頭で徹底して考え抜き、その結果が書物を焼き、僧堂での下積みの役を勤め、独り山に入っての修行だったのです。

    いずれも自分だったらどうかと思いめぐらすと、そのすさまじさが伝わってきます。

     

    香厳禅師はその後も、山中の奇岩や清泉を修行の相手として、一生目立たない静かな生活を送りました。

    道元禅師は修行こそ悟りの表われであるとされていますが、その修行はかくも徹底したものだったのです。

     

    平成22年6月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の観音様の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。