ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成22年10月朝参りお知らせ

お知らせの記事

  • 平成22年10月朝参りお知らせ

    2010年10月16日

     

    星ヶ丘中学サッカー部座禅会

     

    人生、楽しきは相知の心に在り(王安石「明妃曲」)

     

    「相知の心」とは心を通い合わせること。

    夫婦であれ親子であれ師弟朋友であれそのような人間関係を持つことのできた人はしあわせです。

     

    王安石は11世紀中国宋代の政治家。

    詩人、文章家としても名高い人です。

    彼が提唱し推進した新法と呼ばれる政治改革は、窮乏した政府財政を立て直し、軍隊を精鋭化し、人民の生活を向上させるためのものでした。

     

    彼は、人民の窮乏を救うことが国家の繁栄をもたらすと考えました。

    農民を収奪する大地主や経済を牛耳る大商人の特権を削ぐ政策を実行しました。

    国を動かす高級官僚の多くは富裕な地主層の出身であり、また商人とも結びついていましたから激しい反対にあいました。

     

    しかし、彼は断固として改革を実行しました。

    そしてその改革は相当な成果を上げたのです。

     

    彼の改革に反対し、左遷された人の中には、司馬光や蘇東坡といった中国の歴史の中でも第一級の文化人がたくさんいました。

    そのため、歴史上画期的な改革を成し遂げたにもかかわらず、後世の中国人の彼に対する評価はおおむね否定的です。

    文章、詩、政治実績は素晴らしいが人間性が良くないと評した人もいました。

     

    冒頭にあげた「明妃曲」も実は非難された詩です。

    明妃とは漢の時代匈奴の王と政略結婚をさせられた絶世の美女、王昭君のことです。

    故郷を思いながら野蛮の地で一生を終えた悲劇のヒロインとされました。

     

    実際の王昭君は、匈奴の王に愛され幸せだったようでそのことは王安石も知ることだったのでしょう。

    明妃曲では、冒頭に掲げた一節の前に、「漢の王室の仕打ちは冷たく、匈奴王の愛情は深かった」という言葉があります。

    これが中華思想に凝り固まった人から愛国心が足りないと非難されたのです。

     

    王安石は、熱心な仏教徒でその平等思想をよく理解していました。

    そのため国家や民族、階級や貧富、男女の別なく人間を平等に見ることができた人でした。

    妻や娘たちとやりとりした詩が残されていますが、ほのぼのとした暖かみがあり、人間性の素晴らしさが感じられます。

     

    平成22年10月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の観音様の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。