ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

| 平成23年4月朝参りのお知らせ

お知らせの記事

  • 平成23年4月朝参りのお知らせ

    2011年3月18日

     

    昭和40年代、年末の上野発の夜行列車は帰省の出稼ぎの人達で一杯でした。

    通路や座席の下に新聞紙を敷いて寝ている人も多かった。

    家に残る親や妻や子に少しでも楽な暮らしをさせたいと、後に三K(きつい・きたない・きけん)と呼ばれる肉体労働に従事し、正月を家族で祝うために帰っていく人達です。

     

    高度成長はその前の時代の「金の卵」やこの出稼ぎの人達の勤勉さと低賃金によって成し遂げられた面があります。

    都庁舎を頂点とした高層ビルが林立し、ゆたかで華やかな生活を楽しむ東京の人達はこのことをきちんと知っておくべきです。

     

    時は移り、東北地方の過疎化は進みました。

    若者の多くは都会に出て行きました。

    この度の地震は残された人たちを直撃しました。

     

    地震をレポートした外国のメディアは揃って、被災地の秩序が保たれていることを称賛していました。

    悲惨きわまりない状況にあって、助け合いながらじっと耐えている姿は崇高でさえあります。

    日本人の真の強さを示してくれたと言ってもよいでしょう。

    三世代以上同居の家庭が意識上の標準とされ、家族の絆も地域の絆もしっかりしている東北地方だからこそともいえます。

     

    「非業(ひごう)」とは、「業」によらない、したがって本人に何の責任もないままに人にふりかかる出来事をいう仏教語です。

    平穏に、一日一日を地道(じみち)に暮らしていた人々を襲った非業の死にたいし、私には言う言葉がありません。

    このお便りを書き始めた時(4月11日)に、大きな余震がありました。

    その一時間前には、時ならぬ大豪雨があり満開だったしだれ桜はあっという間に雹に打たれて花がもぎ取られてしまいました。

    大震災からちょうどひと月、幾万の人々の慟哭とも聞こえ、御霊の震えとも感じました。

     

    大慈大悲のみ仏の心に願って、私たちの追悼の心を御霊に届けなければならない。

    そのように思い、震災四十九日目の今月28日に追悼法会を修行することとしました。

     

    平成23年4月15日

    宇都宮市東戸祭1-1-16  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の観音様の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。