ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成26年11月観音朝詣り

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  • 平成26年11月観音朝詣り

    2014年11月15日

     

    華は愛惜(あいせき)にちり、草は棄嫌(きけん)におふる

    道元禅師「正法眼蔵現成公案」

     

    境内の紅葉がさかりです。

    といっても、すでに散り終えた木もありますし、これから枯れ葉となって一斉に葉を散らす木もあります。

    自然は、刻一刻変化をやめません。晩秋、初冬の朝にはその変化のさまが心にしみいります。

     

    十月の末、表に出ると朝日射す本堂前庭を背景に、色づいた葉と緑のままの葉を付けた楓の枝が重なり合って、コントラスト鮮やかに目に飛び込んできました。

    高く澄んだ空にはすじ雲が流れます。

    さまざまな鳥の声、群れ鳥の声にさえ風情を感じます。

     

    十一月十日は濃い霧でした。

    陽に映える鮮やかさはありませんが、しっとりと霧に包まれたモミジの色合いが何とも美しい。

     

    晴れた昼下がり、おだやかな風を受けて色づいたケヤキやヤマボウシの葉がはらはらと散ります。

    よく見ると一枚一枚はみな同じではありません。

    赤や黄だけではなく、茶色やシミのような黒、緑を残したものもあります。

    一枚一枚の葉が異なった有様で生きてきた証しです。シミがあっても風情もあり美しくもあります。

     

    そしてそこに人の世を重ね合わせました。

    人生さまざまであっても、ほかには替わることのできないかけがえのなさと素晴らしさがあるのだと。

    変化無限の景色は美しく、それを成り立たせる一つ一つも愛(いと)おしい。こんな感情を持てるのも、心のはたらき一つです。

     

    心の働きには、喜びもあれば愛着もあり、苦しみ、悲しみ、怒り、後悔、憎しみもあります。

    迷い多き人生でも、生ききっていく時、すべてを包み込んでくれる奥深さを持っているのがこの世界なのだと感じさせてくれる落ち葉の季節です。

     

    平成26年11月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前6時半から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。