ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成27年10月観音朝詣りのお知らせ

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  • 平成27年10月観音朝詣りのお知らせ

    2015年10月14日

     

    10月1日、梅花特派講習会(トップクラスのご詠歌の先生に教わる機会です)

     

    長崎市地蔵寺の塩屋先生から教わっています。

     

    境内を飛び交うカラスの数が近年とみに増えました。

    ねぐらは2キロ以上北の山にあって、祥雲寺は町への通り道に当たり、夕方裏山に何百羽と集まって一休みし、いっせいに飛び立つさまは壮観です。

     

    現代ではカラスは嫌われ者になってしまいました。

    町中にカラスに荒らされたゴミ袋の残骸を見かけます。

    農村の果物、作物の被害も甚大です。

    お寺でも、墓地に上げた花が抜かれて散らかされます。

    それどころか、ステンレス製のネジなしの花立てが持っていかれることもあります。

    光るものに興味があるのですね。

    ともかくいたずらで油断も隙もあったものじゃない。

    にくらしい。

     

    しかし、カラスは昔から特別な能力を持った鳥として、世界のどこの国でも一目置かれてきました。

    神話の八咫烏のように神の使いとされ、あがめられることが多いのです。

    真っ黒な姿で腐肉を食うことから死に神を連想し、不吉なものとされもしますが、それはまたあの世とこの世を結ぶ生き物とされ畏敬されることでもあったのです。

     

    カラスは知恵のある鳥です。

    感情をもってお互いに声を掛け合っているそうです。

    必要に応じて集団で敵に立ち向かったり、助け合ったりします。

    夫婦つがいで子を大事に育て、母ガラスが巣立ちさせる様子は「カラスの子別れ」という言葉があるように昔から人の知るところでした。

    私は本堂の前で、二羽のカラスが供えた花を引き抜いて空中でキャッチボールのようにして遊んでいるのを見たことがあります。

     

    人間のすぐそばにいて、人間と通じあうような生き方をしている。

    それが「夕焼け小焼け」や「七つの子」のような親しみを込めた童謡になったのでしょう。

     

    カラスの数が増えるのや、人間の出す大量のごみが原因らしい。

    鳥は飛ぶために身軽でなければならない。

    食いだめができないから、残飯などが少なくなれば自然に数が減るはずだといわれています。

     

    人間の生活を改めることによって、本来あるべきカラスと人間のよい関わりが復活すればいいなと思います。

     

    平成27年10月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。