ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成29年4月 観音朝詣りのお知らせ

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  • 平成29年4月 観音朝詣りのお知らせ

    2017年4月15日

     

    今年のしだれ桜

     

    例年より開花は遅めでした。

     

    銀(しろがね)も 金(くがね)も 玉も何せむに

    まされる宝 子に如(し)かめやも

    万葉集巻の五 山上憶良 子を思う長歌の反歌

     

    有名な歌ですからご存知の方も多いと思います。

    「世に宝といわれる銀も金も玉も何ほどのことがあろうか、子に勝る宝はない」という意味もどなたにもわかりやすく受け取れると思います。

     

    私には6才と2才の孫がいます。

    やんちゃな男の子ですがこれがかわいい。

    東京から来るたびに成長の早さに驚かされます。

    上の子がお兄ちゃんらしく弟を思いやっているのはほほえましく、弟は一挙手一投足がすべてかわいい。

    まさに座敷の花です。

     

    そんな孫たちを見ていると、この子たちの生きる時代が幸せなものであって欲しいとつくづく思います。

    この子たちは、これから21世紀を生き、22世紀まで生きるかもしれない。

    私には知ることのできない世界です。

    でも、その世界がコンピューターに支配されていて、人間が創造性を持って生き生きと生きることのできない世界になってしまうかもしれない。

    それよりも前に、愚かな指導者によって世界戦争や、内乱の相次ぐ世界になってしまったら、と心配は尽きません。

     

    幼い子供たちを通して、世界の未来の平安を願う気持ちは、現実的に、そして深く強いものとなってきます。

     

    冒頭にあげた山上憶良の歌の前には序文があります。

     

    釈迦如来、金口に正に説きたまはく、衆生を等しなみに思うこと、羅睺羅のごとし。

    又説きたまはく、愛しみは子に過ぎたるは無しとのたまへり。

    至極の大き聖すら、尚し子を愛しむ心あり。

    況んや、世間の蒼生、誰か子を愛しまざらむ。

    (註)羅睺羅とはお釈迦様の実子の名前です

     

    私に残された時間は少なく、たいした力もありませんが、それでも世の幸せを願う祈りだけは絶やせません。

     

    平成29年4月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。