ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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しだれ桜 宇都宮 座禅 宇都宮 座禅会 曹洞宗 観音朝詣り | 令和6年12月 朝坐禅会「指月の会」案内(12月23日朝6時半より)

座禅会の記事

  • 令和6年12月 朝坐禅会「指月の会」案内(12月23日朝6時半より)

    2024年12月21日

    西国札所お参り

     

    而今

     

     しばらく前の下野新聞に、書道展の作品が載っていました。

    上記の言葉は掲載された作品の中の一つです。

    中々読みにくい言葉ですが「にこん」出典によっては「じこん」とも読みます。

    宇都宮の人ならば、老人介護施設の名前ということで聞き覚えがあるかもしれません。

    祥雲寺のご近所さんなら、中央警察署の裏に去年出来た人気の割烹料理屋を思い浮かべもするでしょう。

    作品の横に一言コメントで、作家水上勉の造語と書かれていましたが、これは古くからある禅語になります。

    意味は今この瞬間に真摯に向き合う、今を真剣に生きる、といった意味で用いられます。

     

     数年前にNHKスペシャルでストレス社会の対処法、といった番組がありました。

    曰く、ストレスは強まれば脳に器質的な不可逆の損傷をもたらすこともあるので軽視し看過してはいけない。

    ストレスとは二つのものが大きな部分を占める。

    過去にあった痛手を思い出し反芻して現在にストレスを感じる。

    未来にある嫌な事を想定して現在にストレスを感じる。

    対処法としてコーピングとマインドフルネスが挙げられる。

    コーピングとは自身にとって心良い、息抜きリラックス気分転換できる様々な所作を数十も用意し適時用いてケアをする方法。

    マインドフルネスとは仏教で伝えられてきた修行法を一般向けに再編したもの、とのことです。

    やっていることはほぼ変わりありません。

    今にしっかりと心を定めることです。

     

    私たち生き物には、常に「今」この瞬間しかありません。

    過去は過ぎ去って今ここにはなく、

    未来は未だ来ないので今ここにはないです。

    確かにありますが、それは私たちの頭の中の記憶やイメージでしかない、強いて言うなら虚像です。

    今ここに無いものに気を取られて、あまつさえ心を縛られゆがめられることはないのです。

    そんな存在しないものよりも、今目の前の人や物事ににきちんと集中し焦点を合わせて向き合うことの方がよほど大切ではないでしょうか?

    故に「而今」あれこれ他のことに気を向けず、今この瞬間この自分を真剣に生きる。

    類義語を挙げるならば一所懸命や一期一会になるでしょうか。

     

    心の置き方向き合い方の表現として良い言葉です。

    多くの方に知っていただけたらよいなぁ、と思います。

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。