ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

観音朝詣り 栃木県宇都宮市の祥雲寺(曹洞宗) | 桜や祭りが名物の寺

観音朝詣り

  • 4月 観音朝詣りのお知らせ

    2024年4月20日

    大本山總持寺の大祖堂殿鐘(本堂の呼び鐘)

    今年は大本山總持寺御開山瑩山禅師の700回大遠忌に当ります。

    4月1日から21日迄は本法要に当たり、私は鶴見の大本山に詰めてお経を上げて報恩の供養を勤めています。

    50年前の650回の大遠忌の時は修行僧として安居していましたので2度目のお勤めとなります。

     

     法要のほとんど全ては、總持寺の本堂に当る大祖堂で行なわれます。

    一つ一つの法要の開始を告げるのは大祖堂の中の鐘鼓楼に下げられた殿鐘です。大きな鐘ですが柔らかくて澄んだ音色を響かせています。

     

     

     僧堂では、鳴らしものといって、声を出さずに鐘、太鼓、木版等の楽器によって行事の伝達がされます。

    新参の僧は、鐘司という役を与えられ鳴らしものを担当します。

    鳴らしものを覚えなければ修行生活が送れないのですから、必死です。

    その中でも大祖堂の鐘を鳴らすのは最も責任の重い役目ですから緊張と責任感をもって務めます。

    大祖堂の鐘は總持寺での修行の象徴といってもよいものです。

     

     この鐘は、昭和40年に現在の大祖堂が新築された時に祥雲寺によって寄進されました。

    梵鐘の大きさで殿鐘に求められる高い音色を出すことは困難なのですが、日本一の梵鐘鋳造所富山県高岡市の老子製作所の主人老子次右衛門が人間国宝鋳物師香取正彦の協力を得て鋳造しました。

    その時に大きさを変えて試作した鐘が、現在祥雲寺本堂にある殿鐘です。このお二人は後に広島平和の鐘を製作しました。

     

      このような鐘を寄進するのはたいへん名誉なことです。

    これについては、祥雲寺26世白巌器之和尚が、大本山總持寺の能登から横浜への移転に当って先ずなされた仏殿の建立事業で、現場の庶務を務めて、裏方として並々ならぬ功績があったことを、当時を知る人が覚えていて認められたとのことです。

     

      殿鐘には、その時寄付に応じてくださった100余人の檀家の方々の名が刻まれています。

    これらの方々の信心があって、寄進することができました。ありがたいことです。

     

      令和6年4月15日

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時から行います。

  • 4月の諸行事 

    2024年4月5日

    4月の諸行事 ご興味の方はお問い合わせ下さい。

     

    ■花祭り大写経会(46日午後1時半法話、2時写経開始。本堂にて)

     4月8日お釈迦様誕生の花祭りにあわせて行う写経会

     参加費1500円、檀家外の申込も受け付けています。

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

      4月3日、10日、17日

    ■月例坐禅会「指月の会」(4月22日)

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から

      4月5日、12日、19日、26日

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    ■石彫会「羅漢の会」

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。

      4月9日、23日

    ■写経会(四月までお休み)

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。

    ■御詠歌

      大本山總持寺の瑩山禅師700回忌大遠忌出仕により今月はお休みです。

     

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

      4月24日

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

      4月はお休みです。

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

      4月8日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

     今月は午前  6  時  から

                                   祥雲寺℡(028)622-5719

  • 3月 観音朝詣りのお知らせ

    2024年3月24日

    山本観音堂開扉法要

     歌は世に連れ人に連れ、といいます。

    流行歌はその時々の庶民の心を表わしていて、振り返れば時代の貴重な証しです。 

    放映中のNHK朝ドラ「ブギウギ」を面白く見ています。

     

    昭和20年代の流行歌手笠置シズ子をモデルにしたドラマですが、主演の趣里さんの歌唱と踊りがふんだんにちりばめられていて、それだけでも楽しい。

    私の生まれた頃はこんな歌が流行っていたのかと思いました。

     

     それと同時に、戦争を感じます。

    ドラマ前半の戦前戦中分はもちろんですが、戦後分にも庶民の生活に戦争が色濃く影を落としています。

     

     小学生や中学生の頃、大人から歳を聞かれて答えると、「昭和23年生まれか。少し楽になった頃だな」といわれたのを思い出します。

    「リンゴの唄」と共に映し出される闇市、「星の流れに」に歌われた街娼たち、みんな戦争の傷跡を負いながら生き抜いてきました。

    その時代の人にとって、ブギウギのような明るい曲はどんなにか癒やしになり、励ましになったことでしょう。

     

     軍国主義、敗戦、民主主義、復興、大変化の時代に生きた人たち。

    それは私からは親達であり、先輩である世代の人達ちですが、生まれた年によって見える景色も違っていたように思えます。

     

     若者に限っても、小学校を卒業すると多くが生業に就くか奉公に出た世代から、義務教育化された中学校に通った世代の間にはいくらも年齢差はありません。

    彼らは混沌の時代に日本の未来を託されました。ドラマでも歌われましたが「青い山脈」は、若者には新生の讃歌として迎えられたはずです。

     

     ドラマに出てくる赤ちゃんは、まぎれもなく私の同世代です。

    私たちには、戦争のない幸せな時代に生きてほしいという祈りが込められたと思います。平和な世界を造るために力を尽すのは、後期高齢者になっても私の世代の義務であると思っています。

      令和6年3月15日

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時から行います。

  • 3月の諸行事 ご興味の方はお問い合わせ下さい。

    2024年3月3日

    ■春彼岸会

     3月17日~23日(3月20日中日、建牌式)

    ■山本観音堂御開帳(31710時~13時)

     祥雲寺北の山本地区で、古くから信仰されている秘仏である観音様のご開帳。

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

      3月6日、13日、20日

    ■月例坐禅会「指月の会」(325日)

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から

      3月1日、8日、15日、22日、29日

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    ■石彫会「羅漢の会」(1月はお休み)

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。

      3月11日、25日

    ■写経会(四月までお休み)

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。

    ■御詠歌

      3月7日 10時~12時   東堂指導練習

      3月14日 13時半~15時半 長岡公民館練習

      3月28日 10時~12時   飯塚先生指導練習

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

      3月27日

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

      3月27日

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

      3月11日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

     今月は午前  6  時  から

                                   祥雲寺℡(028)622-5719

  • 12月観音朝詣りのお知らせ

    2023年12月24日

    晩秋のペット供養墓

    古くは農耕で飼われていた牛馬を弔っていたので、馬頭観世音の石碑が並んでいます。

    同事といふは不違なり、自にも不違なり、他にも不違なり

    道元禅師「正法眼蔵」

    「同事」の教えは自他を区別しないことである。

     

    仏 教には菩薩の理想的な生き方を示した四攝法という教えがあります。

    布施、愛語、利行、同事という教えです。最後の「同事」は、文字からだけでは意味することの見当がつきません。

     

     私は毎月のこのお便りで、その一つ一つについてたびたび取り上げてきました。

    「同事」については、退任記念文集「守拙」に「いつもニコニコ」と言う題を付けて採り入れた一文の中で、仏教辞典にある「協同」という訳語を紹介し「信頼」と訳してもよいのではないかと記しました。

     

     これについて足利市長林寺住職矢島道彦先生からご教示を受け、私の「同事」の教えについてのとらえ方が不十分であり誤りもあることに気づきました。

    そこで、改めて私なりに説明いたします。矢島先生の著書を踏まえたものです。

     

     「同事」の本来の意味は「同自己」とも訳するもの、即ち他人が自分と同じ存在であることを自分の心の内に認めて自他を分けへだてしないことを意味します。

    そうするとどのようなことが起きるのか。

     

     私たちは生きることを願い、死を恐れています。

    楽しいことを願い、苦しみなかれと願ってもいます。

    そういう自分の身に引き比べて、他人の喜び悲しみ苦しみも同じであることを認め、深く共感して共に生きていく道を歩むことになります。

    このような生き方からは差別は起こりません。

    力を合わせて生きとし生けるものが皆幸せである世界を作っていこうとする行ないの源となる思想です。

     「同事」は、仏教の慈悲の根本を表わす教えでした。

      令和5年12月15日

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時半から行います。

祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。