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平成22年長岡百穴観音祭り
2010年4月19日宇都宮北側の環状線沿いには長岡百穴と呼ばれる古跡があります。
古代人の墓穴として掘られ、後世になって弘法大師一夜の作とされる石仏が祀られ
仏様をお祀りする場所として地元長岡地区の人達によって護持されてきました。
毎年4月の18日に観音様をお参りする例祭が行われています。
今年は彼岸が明けても寒さが残った影響か、
例年なら葉桜になっていた桜がまだ花を残していました。
17日夜になり、観音堂にて祭りの支度を行います。
昭和60年4月18日、祥雲寺第27世貫山和尚、先代住職の手によって書かれた額です。
夜の6時になり例祭が始まりました。
小さい観音堂に住職と式衆、ご詠歌の人達が入り、外に役員さんと地元の方々が列席します。
お経の途中で中に入ってもらい、観音様に香をお供えしてもらいます。
長岡町ご詠歌講の皆さんと一緒にお唱えをします。
少人数ながら外までよく響くよいお唱えになりました。
観音祭りが終わってお斎き会になります。
毎年のことですが、長岡町の結束の強さに感動します。
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4月10日祥雲寺花祭り大写経会
2010年4月10日4月8日はお釈迦様が誕生された日です。
紀元前にインドのルンビニー園という花園でお生まれになり、
天がその誕生を祝って甘露の雨が降り注いだという伝説から、
お寺では花で飾られたお堂を作り、甘茶を小さい仏様にそそいで誕生日をお祝いします。
祥雲寺では毎年4月8日に一番近い土曜日に大写経会を行い、花祭りのお祝いをしてきました。
毎年この時期になると有志の方にお手伝いいただいて、
宇都宮仏教会主催の花祭りと、祥雲寺花祭りの為の花御堂を作成します。
今年は旧切り絵教室とフラワーアレンジメント教室の方に集まっていただき、
花御堂作りを行いました。
当日の朝、写経会が始まるまではしだれ桜の前に花御堂を置き、
桜を見にこられた方たちにもお祝いをしていただいています。
今日は快晴一歩手前、といったぐらいの天気でしたが
多くの人が花見に来ていました。
毎年絵描きの方も何人か来ているようです。
今日来ていた方の絵を覗かせてもらいました。
この後桜の色を塗っていくようです。
昼を回って花御堂を本堂に移した所で、参加者が続々と来られました。
最初に小さい仏様にお参りしていただき、墨をすりながら開始を待ちます。
写経開始の前に法話をお聞きします。
今年は宇都宮駅前の林松寺副住職、山岸健道師にお説教頂きました。
お話が終わって般若心経を読み、そのまま数分ほど坐禅を行います。
座禅が終わって写経を始めます。
写経会などによく来られる方などは30分ほどで書き上げてしまいますが、
筆を10年ぶりに持った、という方は大分手こずっていたようです。
今年もたくさんの方にご参加いただき、恙無く終えることが出来ました。
今年は開花してからも寒い日が続いたせいなのか
しだれ桜も例年より長く咲いていました。
明日は八幡山の桜祭り最終日ですので
多くの人が来るようでしょう。
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ハイチ地震チャリティ唄語りコンサート(4月3日)
2010年4月3日先月末から続いていた冷え込みも一段落したおかげか
3分咲きくらいだったしだれ桜が一気に開花して見ごろを迎えていました。
今で6、7分咲き位でしょうか。来週いっぱい楽しませてくれそうです。
今日は月初めの土曜日ですので石彫会「羅漢の会」の皆さんと
恒例の羅漢拝(お釈迦様の高弟である16人の羅漢さんへのお参り)を行いました。
羅漢拝が終わって、続いて本堂で美寿々すみ子先生のチャリティ唄語りの会が行われました。
以前こちらのブログでも紹介しましたが
美寿々すみ子先生は県内各地で民謡、昔語りの同好会活動を行っているシルバー大学の講師の先生です。
各地にある同好会「みすず会」によるハイチ地震への支援活動として
今日祥雲寺を会場にチャリティの民謡会を開催しました。
今日は孝子桜のお話から入りました。
当初想定していたより多くの方に来場いただき、先生も快調に演じることが出来たようです。
先生の語りはいつ聞いても瑞々しさと若々しさが感じられて、楽しい時間を過ごさせてくれます。
最後にはアンコールに答えてもう一話行われていました。
終わりに今日良く取れた写真を三枚載せておきます。
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山本観音開扉法要(平成22年3月17日)
2010年3月21日市内山本の観音堂で、
山本地区の守り本尊として信仰されてきた観音様の
一年に一度の御開帳、開扉法要を17日に行いました。
山本観音堂では山本地内の人によって恵心僧都の作と伝えられる聖観世音菩薩様が代々信仰されてきました。
昭和20年代、観音様の盗難の危機があり、昭和27年の半開帳の後、観音堂を人が住める規模の御堂として作り直す計画が起こり、山本地内の人々の奉仕及び祥雲寺檀家の協力を得て、昭和36年、現在の観音堂が完成しました。
使われた木材は主に祥雲寺境内内の樹木を山本地内の人々の労力奉仕によって伐採したものとのことです。
観音様の扉を開け放ち、法要を始めます。
開帳された聖観世音菩薩様。
以前は60年に一度の本開帳、30年に一度の半開帳が行われていました。
したがってお姿を見ることができるのは30年に一度だったのですが
昭和36年の落慶以後毎年に御開帳を行うようになり、白坂峰観音堂の御本尊として山本の人たちに信仰されてきています。
法要が終わった後は設斎の席になります。
こちらの観音様は永らく山本の地で祀られてきましたが、
振り返ってみると江戸時内の頃には、宇都宮は全国有数の過疎地でもありました。
日光街道の要衝でもあった宇都宮は、大名などの日光参詣の度々に人馬の徴発があり
加えて天明の飢饉がおこって、人々の生活環境は大変苦しいものだったそうです。
その中でもこのように観音様を今も伝えることができたのは山本の人たちの信仰心、団結力の表れなのだと思います。
この後1時にお経を読み、来年まで扉を閉ざしました。
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平成21年納経会(成道会)
2009年12月14日12月8日はお釈迦さまがお悟りを開かれた日です。
三仏忌といって、仏教では4月8日の花まつり(生誕日)、2月15日の涅槃会(命日)と並び、
12月8日を成道の日、修行が成った聖日としてきました。
祥雲寺では8日に前後して日を定め、写経会参加者の写経を納めて成道の御祝いの法要をしています。
最初に写経会の皆さんで本尊のお釈迦さまにお参りし、香を薫じます。
続いてお釈迦様のお祀りされている台座(須弥壇)に、お経を書いた石を投じます。
祥雲寺の須弥壇の下には地面まで続く柱があり、その中は空洞になっています。
この空洞に毎年写経会参加者の書いた経石を投げ入れ、仏様の台座の礎としています。
祥雲寺では毎年5月~11月で月一回の写経会を行っています。
写経の始まりを4月花まつりの大写経会とし、終わりを12月成道会としており、
会の参加者には毎年干支の文鎮を用意してきました。今年は虎の文鎮になります。
12年で丁度一めぐり、12年続けられた方だけ完成できるささやかなコレクションとなります。