2019年4月16日
花祭り写経会と同時期開催の、祥雲寺陶芸会作品展示
毎年お釈迦様の誕生日4月8日に一番近い土曜日に開催しています。 今年は4月6日となりました。 参加者が赤ん坊のお釈迦様に甘茶を潅いでお祝いをされています
写経の前に布教師さんのお話を。 今年は那須の大雄寺、倉澤師に来ていただきました。
18日は平成最後の朝詣りになります。
境内に西国三十三番観音霊場を建立するために三十余人の方々と巡礼を始めたのが平成元年です。
4年がかりの巡礼で各霊場からいただいてきた土を台座の中に埋め込み、平成5年5月に祥雲寺霊場は完成しました。そして朝詣りが始まったのは、その年の10月18日です。
朝詣り行事は、祥雲寺主催の観音霊場巡礼の基(もとい)ともなりました。西国、板東、秩父、最上の霊場巡礼は合わせて20次にもなります。平成時代の祥雲寺の行事は観音様信仰に貫かれていたといっても過言ではありません。
観音経には、観世音菩薩は三十三の姿に身を変えて衆生を救い続けると説かれています。
仏様、神様、国王、善男善女、子供、鬼神などが挙げられていますが、これは無限の象徴です。人の心の苦悩が無限であることに対応して、観音様も無限の現れ方をされると説かれているのです。
自性清浄心といって、人は本来けがれなき清浄な心をそなえているとするのは、大乗仏教の基本です。
仏心ともいいます。
私には、神仏に祈る人々の心に観音様が宿っているように思えます。
家族を思う父親にも、子を思う母親にも、戯れる子供の中にも観音様は宿っています。
私は、昭和の時代に人となり、僧となり、平成の時代を住職としてつとめました。
なすべきことをなさねばならない時を、皆様の信心と共に歩めたことを、ありがたく思います。
平成31年4月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺住職 安藤明之
十八日の朝詣りは午前6時から行います。