2020年2月14日
けさ気づいたことです。本堂1階流しの向かいのテーブルの上の黒い花瓶に挿してある梅の枝が小さな白い花をたくさん付けていました。
花瓶に梅の小枝が何本も挿してあるのは知っていました。祥雲寺の花の飾り付けは、寺を手伝ってくれている中川さんがほとんどをしてくれています。
本尊様へのお正月の供花に用いた梅の枝を、更に切り分けて、ほかの飾り付けの足しにと、取って置いているのだと思っていました。ねじれたり曲がったりした、私には使いようもないと思える枝がほとんどです。
ところが、花が付いてみると、曲がったたくさんの枝が花の渦となって上に伸び上がる火炎の形になり、ねじれた少し太い枝は、外に噴き出す炎のようです。まるで朝ドラ「スカーレット」のタイトル画面の粘土の炎を花にしたよう。
中川さんはお花の先生ではありませんが、心得があるとはこんなことを言うのでしょう。恐れ入りました。
お正月の庫院には、毎年、草月流の花が活けられていて参詣の人を楽しませてくれます。今年のお花は雄大にして豪華と形容したくなるものでした、毎年活けてくださるのは亀井さんです。亀井さんはお花屋さんにして草月流の師範。本職の作品です。
以前には、長く観音朝詣りに参加されていた吉村さんが、お正月の花を活けてくださいました。私は恥ずかしいことにお茶、お花ともに不調法です。以前は特に生け花には関心がなかったのですが、吉村先生のお花を見て草月流が好きになりました。習わぬ勉強をさせてもらったのです。
吉村先生亡き後、亀井さんが活けてくださっているのです。観音朝詣りのご縁ですが、ありがたい限りです。
令和2年2月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺住職 安藤明之
寒さ厳しい時ですので
十八日の朝詣りは午前9時から行います。