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令和2年1月 朝坐禅会「指月の会」案内
2020年1月25日今年もどうぞよろしくお願いします。四大分離して甚れの処に向かってか去る。 『無門関』お話しする機会があった方からリクエストをいただいたので以前の話ながら再掲します。しばらく前に「千の風になって」という歌が大変流行しました。私のお墓の前で泣かないで下さい、私はそこに居ません。千の風になって、あの大きな空を吹き渡っています。この曲の特別なところは、死者からのメッセージであるという所です。死という断絶。それを超えて語りかけてくれる「向こうからの言葉」うちひしがれている人にとって何よりの慰めとなる、この歌にはそうした力があるのだと思います。この歌詞は一説にはネイティブアメリカンの言葉が元になってアメリカで広まり、それを新井満氏が翻訳して歌にしたそうです。私たちは縁あってこの世に生を受け、様々な結びつきの仲で育ちやがて枯れていきます。縁によって生まれいでた私たちは、死ねば何処に行くのでしょうか。何処に行くのでもありません。世界から結びつきによって生まれた私たちは、ほどければまた世界に帰っていくのです。私たちの命は、すがたかたちを変えてまたこの世界を巡る大きなはたらきへと立ち返っていく。だからこそ、悲しみに萎れた顔を上げて耳を澄まして見たならば、木漏れ日の煌めきや風のそよめき、土の臭いや水の流れにあの人の命のはたらき、面影を見ることも出来るのでしょう。ですが、お墓こそが故人を思い返す、偲ぶのにこの世で最も適した所であることも間違いないはずです。故人を弔い、文字通りその名残を石の永遠性に託して刻み、この世にあったのだという証拠を立たせているのですから。どうかお墓参りの時にはたくさん声をかけてあげて下さい。故人には出来なくなった掃除をして届けたい物や思いをお供えしてあげて下さい。そうして合わせた手の向こう側に、きっと喜ぶ顔を感じることが出来るはずです。祥雲寺副住職 安藤淳之一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:1月27日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています