ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成23年9月朝参りお知らせ

お知らせの記事

  • 平成23年9月朝参りお知らせ

    2011年9月15日

     

    山門前の百日紅(さるすべり)、去年よりも開花が遅れた。

     

    台風12号は、平成最大の台風被害をもたらしました。

    激甚地となった紀伊半島は日本一の木どころ、林業地ですが、林業の衰退による過疎化或いは山林の荒廃とこの度の被害の大きさは、無関係ではないと思います。

     

    昭和の最後のころ、森林資源の無駄遣いとして割り箸がやり玉に挙がりました。

    その時に、奈良県の林業家からの新聞投書がありました。

    その趣旨は、間伐材の貴重な需要先としての割り箸をなくさないでくださいというものでした。

    私はそれを読んで、ものごとを単純に考えてはいけないことを思い知りました。

     

    豊かな森林の恵みは、林業のみならず、農業、漁業に及びます。

    さらには、良質の水を生み、空気を浄化するなど都市生活の基盤となっています。

    日本は国土に占める森林の面積比率が世界で最も高い国の一つであり、それが日本の豊かな国土の源泉になっています。

    そして、その森林のほとんどは人工林です。日本は森を作ってきた国です。その林業が行き詰っています。

    原因は多岐にわたるのでしょうが、何といっても、日本産材木の需要が少ないのが一番の原因です。

     

    そこで、祥雲寺では法事に用いる卒塔婆を3年前から間伐材に替えました。

    卒塔婆の材料は、国産樅材が払底し外国産材が使われています。間伐できないことが山林荒廃の原因の一つなので、間伐材使用は意義あることと思います。

     

    さらに今年からお施餓鬼の卒塔婆を、県内産の杉材に替えました。

    戦後大量に植林した杉は、建築工法の変化とともに需要が大きく減りました。

    荒れるに委せた杉山が全国に広がっています。

     

    間伐材(これも杉材ですが)、杉材、ともに外国産材に比べて見た目が悪く、しかも割高ですが、ささやかでも林業振興の一助になればと思い、かようにさせていただきました。

    お檀家の理解を乞うとともに、同様の試みをする御寺院があることを願っています。

     

    平成23年9月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の観音様の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。