ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成27年5月観音朝詣りのお知らせ

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  • 平成27年5月観音朝詣りのお知らせ

    2015年5月13日

     

    4月末、早朝の藤の花

     

    我が説法は筏(いかだ)の喩(たとえ)のごとしと知るべし。

    法もなお捨てるべし。「金剛般若経」

     

    筏(いかだ)の喩えとは、お釈迦様が弟子達に説いた有名なたとえ話です。

     

    旅人が、大きな川に出会った。

    こちらの岸は危険で恐ろしく、向こう岸は安全であるとしよう。

    彼は草、木、枝、葉を集めて筏を組み、無事に川を渡ることができた。

     

    渡り終えて

    「この筏は私のためになった。行く先でも役に立つであろうからこれを持って行こう」

    こう考えることは正しいことであろうか。

     

    弟子たちは答えます。

    「正しいとは思いません」

     

    それではどうしたら彼は、その筏に対してなすべきことをなしたことになるのだろうか。

    すなわち、この筏は私のためになった。

    これによって安全にこちらの岸に渡った。

    私はこの筏を岸に引き上げ、あるいは水上に浮かべて、そのままにして行こう。

    彼がこのようにしたならば、筏に対してなすべきことをなしたのである。

    このように、ものに執着しないように、この筏のたとえを知っている君たちは教え(法)をもまた捨てるべきである。

     

    お釈迦様は、人間がどうしたらとらわれから離れることができるかについて、さまざまな形で説かれました。

    わかりやすいたとえ話もあれば、むずかしい理論もあります。

    厳しい修行への導きもあれば、深い慎みをもって日常を生きるべしとの諭(さと)しもあります。

     

    ひとつひとつは、解脱のためのすぐれた手立てであり、それが法です。

     

    しかし、いかに素晴らしい手立てであっても、それにとらわれてしまう時、それは「とらわれ」「足かせ」となります。

     

    お釈迦様は、みずからの教えさえも相対化する透徹した教えを説かれているのです。

     

    もちろん、法を捨てても、道を求めてたゆむことなく進むものには、清浄な心が保たれ、天地に恥じない人倫が貫かれていることは言うまでもありません。

    法とはそういうものです。

     

    平成27年5月13日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

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