ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成29年1月 観音朝詣りのお知らせ

祥雲寺の風景の記事

  • 平成29年1月 観音朝詣りのお知らせ

    2017年1月25日

     

    暫く不在で更新できませんでしたが、遅ればせながら載せておきたいと思います。

     

    正月の門松飾りの本堂。

     

    この一日の身命はとうとぶべき身命なり、とうとぶべき形骸なり。

    道元禅師 正法眼蔵行事の巻

     

    お釈迦様は、生まれ落ちてすぐに七歩歩まれて天地を指さし「天上天下唯我独尊」と叫ばれたと伝えられています。

     

    この言葉を、この世で私のみが尊いのだという意味にとってはなりません。

    「人間は自分自身の尊さに目覚めよ」といわれたと受け取るべきで、それが仏教の根本精神なのです。

     

    「尊い」とはどういうことか。

    するべきことがあるのに、何もしないで時を過ごし、生きているだけで尊いという意味ではありません。

    「いま」この時を精いっぱいに生き抜いてゆく。

    その生き方が、天地の理法に適う時、そこに尊さが自然に現れるのです。

     

    天地の理法に適うといっても、常人がなしえないような厳しい修行をすることをすべての人に求めているのではありません。

    お釈迦様は対機説法といって、人それぞれの資質、境遇にかなった生き方をお説きになりました。

    普通に生活する人々に対しては、いつくしみと感謝の心に基づいた行いをすることを説かれました。

    その心を志として精いっぱいに生きる時、人は尊いのです。

     

    道元禅師は、これらを踏まえて、われわれのいのち(身命)とからだ(形骸)を「とうとぶべき」と言い切っておられるのです。

     

    「この一日」という言葉も、時間の長さを表しているのではありません。人間一人ひとりにとっての時間は、時計で計る時間ではありません。

     

    病にかかり余命幾ばくもないと知った人が、残された時間を大切に生きようとすれば、一刻一刻は無限の長さであり価値でもあります。

    時間はいのちなのです。

     

    お正月には時を感じます。

    その時を長さ短さで感じるのではなく、「いま」がかけがえのないものであると自覚して、志をもって精一杯生きたいものです。

     

    平成29年1月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。