ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成29年6月 観音朝詣りのお知らせ

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  • 平成29年6月 観音朝詣りのお知らせ

    2017年6月17日

     

    石割の桜の木

     

    観音様の台座から十年かけて成長したので台座を調えなおしました。

     

    私は「忖度(そんたく)」という言葉が好きで、昔から使ってきました。

    人の心を推し量るという意味ですが、相手の立場を思いやって尊重するという語感があります。

    相手への敬意と、自分の志も保たねばならないという自戒を含んでいて、凛(りん)とした言葉だと思っています。

     

    ところが、現在かまびすしい学校開設認可をめぐる疑惑事件の報道で、一部の政治家や官僚の「忖度」は私のイメージとは違った使い方であることを知りました。

     

    テレビ番組で、政策決定のゆがみを告発した前文部科学省事務次官のインタビューを見ました。

    印象としてこの人の言うことに嘘はないと思いました。

     

    そこで気になったことがあります。

    それは、内閣府の高官が、文科省の担当者に対し

    「これは官邸最高レベルの考えである」

    というような言葉で許認可の変更を迫っていることです。

    これは、権力を持つ者が、命令ではなく、より大きな権力を持つ人の意向を伝えて、下の者に推し量らせて目的を達成しようとしているのです。

    上にいる人間の都合のよいように推し量ることができない、すなわち忖度することができなければ、不利益になるぞと脅しているのです。

     

    命令は責任が伴います。

    しかし、下の者が上の意向を忖度してそれに従った決定をするならば、言質を取られることもなく、責任を取らされる証拠も残さないで事が運べるのです。

    これがどんなに危険なことか。

    決して忘れてはならない前例があります。

     

    かつて日本が戦争へと突き進んだ時に、政界や軍や官僚機構で同じようなことが行われました。

    責任の所在が曖昧になり、結局「一億総懺悔」という言葉で、一番悲惨な目に遭った国民全体の責任にしてしまいました。

     

    そんな結果を生み出しかねない政治の手法として「忖度」が使われるのならまっぴらです。

    どんなよい言葉でも、使う人間の心根によって薄汚れていってしまう、そんなやりきれなさを感じています。

     

    平成29年6月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前6時から行います。

     

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。