ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

栃木県宇都宮市の祥雲寺(曹洞宗) | 桜や祭りが名物の寺

新着ブログ

  • 平成27年花祭り写経会のお知らせ(天然記念物しだれ桜の開花状況)

    2015年3月30日

     

    二十八日の桜、五分咲き程か

     

    今年も桜の時期がやってきました。

    祥雲寺のしだれ桜は例年市内の桜より1週間ほど早く咲きます。

     

    今年も彼岸中につぼみが開き、今日で八分咲きといったところです。

    今週中が見ごろとなり、週末のころには散り桜を楽しめそうです。

     

    4月の8日はお釈迦様の誕生日になります。

    毎年この日に近い土曜日に大写経会を開きお祝いとしています。

     

    今年は今週土曜日、4月4日午後1時より写経会となります。

    当日でも参加できますので、興味のある方の参加をお待ちします。

     

  • 平成27年3月観音朝詣り

    2015年3月11日

     

    昭和23年に火事で焼ける前のしだれ桜。日本有数の巨木と言われていた。

     

    御仏も しあわせ満ちて おわすなれ

    彼岸会の朝 香華満ち満つ(梅花流御詠歌)

     

    彼岸会は、春分の日、秋分の日に太陽が真西に落ちることから、西方浄土が一番身近に感じられる時として、御先祖に想いを致し感謝の祈りをささげる年中行事です。

    また、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、天地陰陽の交替する時節であり、この時に持齋して行いを慎むと大きな功徳が生まれるとされました。

     

    実際、季節の移り変わりがはっきりしている日本にあって、春秋のこの時期は、風のそよぎ、光と影の移ろい、動植物のありさま、すべてに変化が感じられます。

    肌で感じる変化は時の移ろいを感じさせ、自然の素晴らしさを感じさせてもくれます。

    このようなときに私たちがこの世界に生かされて生きていることを実感し、そのことに対して感謝の思いを持つのはそれこそ自然なことであると思います。

     

    しあわせとは、お互いが感謝の思いを以て生きるときに生まれるものです。そして感謝こそは宗教の本質です。

     

    ところで現在、「宗教」という言葉はほとんどがマイナスイメージで使われています。「宗教」というと何かうさんくさいものとされ、公的な場からはどんどん排除されているのです。

    このような風潮の根源に、目に見えるものしか信用しない、目に見えないものもお金や物に換算して価値を計るという現代人の行動基準があります。

     

    しかし、本当の価値は目に見えないもの、物差しでは計れないものの中にあるのです。

    このことに気付いてほしいのです。

     

    最初の御詠歌の「み仏」は、「ほとけさま」と「御先祖」両方の意味にとれます。

    いのちをいただいたものへの感謝の思いを持って香華を手向ける。

    手向けた者にも、手向けられた方にも安らぎがあります。

    それが朝日に映えて澄みきっていて清々(すがすが)しい、そんな和歌です。

     

    平成27年3月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前6時から行います。

     

  • 平成27年2月観音朝詣り

    2015年2月14日

     

    祥雲寺陶芸教室入口

     

    作陶風景

     

    日本各地に郷土料理があります。

    土地土地の風土を反映していて、旅行先で味わうのは楽しみです。

    秋田のきりたんぽや、富山の鱒鮨、讃岐うどんなど全国に名をとどろかせているものもたくさんあります。

     

    栃木県の郷土料理はなんといってもしもつかれ!

    ところが評判はまことに悪い。

     

    静岡からむこに来た人が、

    「人間のたべるものじゃない」とのたまっていました。

     

    栃木の人間でも、食べない人はたくさんいます。

    とくに若い人は敬遠する人が大部分じゃないでしょうか。

    一般には、あの見た目が嫌いの原因になっていると思います。

    何かによく似ていますものね。

     

    かくいう私も、子供のころは食べたくなかった。

    出されて残すのは厳禁でしたから我慢して食べたのですが、酒粕のにおいがいやでした。

    おいしいと思うようになったのは酒をたしなむようになってからです。

     

    本来、立春後の初午の日に造る料理ですから今が季節です。

    材料の基本は大根、にんじん、大豆、塩鮭の頭、酒粕。

    初牛はお稲荷さんですから油揚げも欠かせません。

     

    大豆は節分の豆まきに使うもの。

    冬の新巻鮭を食べ終わった残りの頭。

    寒仕込みの新酒を絞った酒粕。

    どれも捨ててしまっては勿体ない。

    無駄にしないでおいしく使う工夫があります。

     

    大根、にんじんは冬が季節。

    鬼おろしで擂りますが男がやったほうが荒く砕けておいしいといいます。夫がやれば夫婦合作となる。

     

    できあがったしもつかれは、野菜をおいしくたくさん食べることのできるまことにヘルシーな料理です。

    かつて敬遠していた私は、今ではどんぶりでおかわりどころか鍋一杯食べかねません。

     

    こんなおいしいものを、食わず嫌いでいるのはまことにかわいそう。

    体にもいいですよ。

    もしかして静岡にはおいしい野菜はないのかな。

     

    平成27年2月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前9時から行います。

     

  • 祥雲寺石彫会の羅漢拝と涅槃会

    2015年2月8日

     

    毎月第一土曜日は祥雲寺石彫会「羅漢の会」の定例会として

    羅漢さまへのお参り「羅漢拝」を本堂横の十六羅漢前で行っています。

     

    今月は如月、お釈迦様が亡くなられた月でもあるので

    本堂室中に掲げられた涅槃図にも合わせてお参りを行いました。

     

    唄うように経文を唱える「声明」を一同詠う。

     

    2月上旬は寺の中に涅槃図を掲げています。

     

    祥雲寺の石彫刻の会「羅漢の会」は毎週土曜日に集まって彫刻を行っています。

     

    お釈迦様には500人の羅漢さま(お弟子さん)がいました。

    この500羅漢を彫刻しようと、この十年ほど活動しています。

     

    松原の金野石材社長さんの指導を受けながら作成しています。

    興味を持たれた方は何時でもいらして下さい。

     

    忘年会には囲炉裏を囲んで宴会も。

     

  • 平成27年1月観音朝詣り

    2015年1月17日

     

    除夜の鐘終わって、元朝祈祷

     

    祈祷終わって、巡堂終了は夜明けのころ

     

    祥雲寺のお正月は、午前2時頃から始まります。

    元朝祈祷といいますが、大般若経理趣分というお経を読み、檀信徒の一年の幸せを祈ります。

    灯りはロウソクだけ、ほの暗い中で作法に則って読経することおよそ一時間、新年に皆様に差し上げている立春大吉のお札はこのようにして祈祷したものです。

     

    祈祷というと、商売繁盛や現世利益の霊験を期待して行われる法要ととる人もいると思います。

    しかし、祈祷の意味はもっと広いもので「祈り」という言葉で表すほうがより適切です。

     

    お寺で行われている朝のお勤(つと)めは、ほとんどの宗旨が々形式をとっています。

    最初に本尊さまを礼拝し供養するお経が読まれます。

    そして「回向」といって祈りの言葉が読み上げられます。

     

    曹洞宗の言葉でいうと

    正法興隆 仏さまの教えが世に遍く行き渡りますように

    国土安穏 国が安泰でありますように

    万邦和楽 世界が平和でありますように

    福寿長久 人々が幸せでありますように

    という祈りで、言葉は違っても各宗派大体々意味の祈りがなされています。

     

    仏教が伝わったときに、古代の人は仏教の精神で国を造っていこうという国家ビジョンを立てました。

    聖徳太子が制定したと伝えられる十七条憲法です。それが具体化されたのが、奈良の東大寺です。東大寺建立の祈りはそのあとの仏教宗派に受け継がれていきました。

     

    日本の仏教の歴史は、国を中心として仏さまに祈るあり方から、民衆がおのれの悩み苦しみの救済を仏さまに祈ることを中心とするあり方に変わっていきましたが、出発点が間違っているわけではありません。

    世の中すべての平安と、一人ひとりの幸せを祈る、それが仏教の祈りです。

    この年が、皆様にとって良い年でありますように。

     

    平成27年1月15日  祥雲寺住職 安藤明之

     

    18日の朝詣りは午前9時から行います。

     

祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。