ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

宇都宮 座禅 宇都宮 座禅会 曹洞宗 | 令和3年12月 朝坐禅会「指月の会」案内

座禅会の記事

  • 令和3年12月 朝坐禅会「指月の会」案内

    2021年12月26日

    12月7日蝋八摂心坐禅会。

    正定 八正道

     

     5月に引き続き、八正道8番目の正念をテーマにします。

    5月の案内で八正道の説明を取り上げました。

    世に生きる迷い悩み苦しみを滅する事の出来る術がある、それには八つの正しい行い、道を歩みなさいというものです。

    私の大学時代の先生は、仏教とは業すなわち習慣の宗教と説かれていました。

    ある講義で、こんな交通標語で説明をされていました。

    「交通マナー、守るあなたが守られる」

    交通マナーを守ることによって、道路で起こりうる交通事故から身を遠ざけてくれる。

    守ろうとする意識や習慣が、様々な害からむしろ身を守ってくれるようになる。

    仏教における戒、盗まない殺さない犯さないなどの、しないことを誓うのもこれと同じです。

    悪いことをせず、良いことを心がけ、習慣としていく。

    繰り返し身に付き習慣となったそれが、自ずと善きを選び悪しきから遠ざかる自分にしてくれる。

    業、すなわち習慣の功徳こそ肝心と教わりました。

     

     今回の正定とは、我執を離れて心が平静になることと訳されます。

    この実現のためには心を静めること(止)が勧められ、これは真理を明らかに観ること(観)です。

    坐禅はこの止と観を行う修行と言われます。

    妄念を静めありのままに観ることが出来る自分へと整える。

    例えば波立つ水面では映る対象も乱れたものですが、

    静かな湖面なら山も月もありのままに美しく映えるように。

     

     坐禅の時に感じられる静けさ、清々しさというのはここからくるのでしょう。

    先日亡くなられた瀬戸内寂聴師。

    私はお話を聞く機会にはついぞ恵まれませんでしたが、以前から師は大変素晴らしいお名前だなぁと思っていたものです。

    寂、しずか、しずけさを聴く。

    それは外界からの音のみならず内から生まれる雑念が止み静まった心地の表現なのでしょう。

    人生の悩みから出家を志された師に送られるに素晴らしい表現があったものだ、といまでも感心します。

    坐禅とは、このようなしずけさを聴く時間、と私は表現したいです。

    仏教とは仏道とは、このしずかな心地で人生を歩もうとする事であると思っています。

     

     偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間を、御一緒にいかがですか?

     

                祥雲寺副住職 安藤淳之
    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    次回は1月24日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。