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令和5年5月 朝坐禅会「指月の会」案内(21日月曜朝6時半より)
2023年5月21日自淨吾意 『七佛通戒偈』
境内は今マーガレットの花が咲いて春の原といった風情です。
5月は過ごしやすくイベント行事の多い時期、私も下旬は矢板を皮切りに東京新潟そして祥雲寺本山参拝旅行で福井永平寺から三重伊勢神宮と飛び回ることになります。
新潟の出張は永平寺修行仲間の晋山式、住職就任お披露目の式です。
20年前の仲間の大成する姿を見てご本山へお参りをする。
忙しいところですが有り難くもあります。
大本山永平寺は厳しい修行のお寺としても有名です。
平成14年3月、雪に覆われた永平寺に寒さに震えながら上ったこと、叱りつける古参の恐ろしさと足りない食事のひもじさは20年経っても忘れられる物では無いです。
同時に、人生で一番美味しかった甘味は、この時期に半日山作業をしてから頂いた月一回のおしるこの振る舞いでした。
つらいも楽しいも、どちらも色あせない思い出です。
永平寺はある歌の中では心のチリが払われる場所と形容されます。
またある老師は永平寺の修行を、佛の生き方を真似て学び身につけるものだと説かれていました。
この掃除炊事洗濯がなぜ修行なのか何が佛の生き方なのか、そんな事を疑問に思う暇も無く季節は過ぎていきました。
しかしやることが身について、密な集団生活の中でかまっているヒマなど無い我を離れてみてみれば、永平寺での修行の時間ほど静けさの中に生きられるものは無いのだと気づけました。
偏り拘り囚われといったものが自分を狭め苦しめていた、それを離れる生き方を身につけるのが永平寺で学び真似るものなのです。
永平寺は身を正し心を清めることの出来る場所。
世にも希で、まさしく有り難い場所であります。
祥雲寺 安藤淳之
偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。
欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。
我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?
当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。初めての方は15分前に来てください。来月の開催は6月26日となります。また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています