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令和元年6月 朝坐禅会「指月の会」案内
2019年6月16日袈裟の功徳私たち僧侶は、仏教徒の伝統的な装束として「袈裟」をまといます。お釈迦様のインドより続く、出家者の正装です。曹洞宗の高祖道元禅師は、どんな人であっても袈裟をまとったならばその功徳によって無常の菩提を成就することができるとまで説かれました。以前ご近所の先輩僧侶が「私たちは袈裟の功徳によって僧侶として有ることが出来る」という話をされました。曰く、僧侶として修行を終えて寺に戻っても、独りで居るならばどうしても怠け心が出てきて自分に甘くなってしまう。でも、僧侶の格好をして人前に出るならば、と考えたときに、「らしくあらねばいかんなぁ」という気持ちが後押ししてくれて、怠け心に負けず自然に僧侶として振る舞うことが出来るようになる。そして僧侶としての振る舞いで人に接することで、応援までしてくれる人も現れる。僧形であればこそ、この清浄の生活が自ずとできる。これこそがお釈迦様の加護「袈裟の功徳」にほかならない。仏教とは、心をどうやって安らかなものとするかを問う宗教です。行いを整え、習慣を正すことによって内面を、つまり心を整えていく、それが修行です。そうして整えられた心の有り様こそ「ほとけごころ」であり、ほとけさまそのものなのです。最後に、「僧侶らしい」あり方を書いた古いお経を引用します。「幸せに至る道幸せになる道とは身をつつしむこと。言葉をつつしむこと。心をつつしむこと。つつしむことは自分を縛ることではない。むしろ、このうえなく安楽にする。そして、つつしみによって得られるのは苦しみからの脱却と幸福である。」『ウダーナヴァルガ』第七祥雲寺副住職 安藤淳之一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:6月17日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています
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令和元年5月 朝坐禅会「指月の会」案内
2019年5月22日直指人心 見性成仏先日研修会で、中国禅宗の思想少史として駒澤大学の小川先生の講義をお聞きしました。上記の文言は禅宗が中国に入った唐の時代、禅宗思想を端的に表す言葉として出てきたものです。禅宗の初祖達磨大師はなぜインドから中国に渡ったのか。それは各々の心を指さし、その心こそ仏なのだと自覚させる為である(直指人心見性成仏)先日にも書いたことですが、私は坐禅こそが即ち生き仏であると永平寺で知ることができました。私の僧侶としての確信に、改めて傍証を得た思いです。多くの方に「ほとけごころ」を感じてもらえるよう、またこの度も励んで臨みたいです。祥雲寺副住職 安藤淳之一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:5月27日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)今回は出張の為一回目のみとなります。
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています
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31年4月 朝坐禅会「指月の会」案内
2019年4月20日『捨てれば必ず軽くなる 捨てて、軽やかに生きなさい。』-スッタ二パータ
この朝坐禅会を初めてちょうど四周年となりました。
何人もの方に来ていただいて共に修行の時間が過ごせることを、
大変ありがたく感じます。
初心を振り返る意味で、最初の文を再掲します。
先日NHKの番組で、ぼんやり術の特集、というものがありました。静かなところで何も行わず、ただぼんやりとすることで、頭がすっきりして血圧が下がる等の効果があり学校教育にも取り入れられている、という内容でした。
お寺では、昔からこれに類することを行ってきました。坐禅です。
昔から禅寺では、朝に暁天坐禅という坐禅の時間を設け、心身を整えて一日の修行に向かってきました。
心を落ち着け体の調子を整え思考をクリアにしてくれる坐禅は、「安楽の法門」ともよばれています。
時間に追われる忙しい現代においてこそ、何にも取り組まず頭をからっぽにして「軽やかになる」時間を持つことは、とても必要なことだと思います。
一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。
ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。
この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。
一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?
日時:4月22日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時(二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています。
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31年3月 朝坐禅会「指月の会」案内
2019年3月24日先月祥雲寺参拝旅行としてお檀家さん方とミャンマーへお参りしてきました。
どんな旅行であったかは二つ前の更新での写真や報告をご覧いただくとして、今回の旅行は私にとってとても得る者の大きい、励みになる経験をさせてもらえました。
ミャンマーは永らく仏教徒の国として歩んできました。
ミャンマー随一の聖地とされるシェンダゴンパゴダはお釈迦様から直接に賜った御髪を納めた仏跡として、つまり由緒としては約2600年前から信仰され続けている場所となるのです。
この国は決して平和な国と表現できる場所ではありません。様々な動乱があり今なお火種を抱えている場所でもあります。
それでも尚、人々は真摯に手を合わせ親身に人を遇してくれている。教えを尊んで毎日を歩んでいる。その日々の総算が素晴らしい仏教文化として華開いているのだと思います。
「願わくはこの功徳をもって普く一切におよぼし、我らと衆生と皆共に仏道を成ぜんことを」
大乗仏教徒の誓い、いつもお唱えしている普回向の通りに、願わくは私もかくありたい、同じように道を歩みたいとの思いを新たに出来ました。
また十年もしたら、同じようにお参りが出来るよう企画してみたいものです。
祥雲寺副住職 安藤淳之
一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:3月25日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)ミャンマー参拝の為今回は第三週開催
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています
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31年2月 朝坐禅会「指月の会」案内
2019年2月13日皆まさに塔を建てて供養すべし 故は如何まさに知るべし この所は即ち是道場なり
『妙法蓮華経如来神力品』
来たる2月19日から祥雲寺主催ミャンマー参拝旅行に行って参ります。
この企画は平成28年のインド仏跡参拝旅行から温めてきた物です。
今回の企画の三本柱として
・他国の仏教信仰、文化に触れる。
・宇都宮は太平洋戦争時、駐屯兵団がミャンマー方面に出兵した為インパール作戦従軍の帰還者、戦没者が多い。
故に縁故の地の子孫として今も現地で守られている戦没者慰霊碑にお参りを行う。
・もちろん折角の海外旅行、観光を楽しむ。
を掲げ、計画してきました。
ミャンマーは国民の大半が仏教徒の仏教国です。
国土の至る所にパゴダと呼ばれる仏塔が建てられ、お参りされています。
塔というのは仏教のシンボルでもあるのです。
お釈迦様は80歳の2月15日に亡くなられ、その遺体は火葬されて分骨され、沢山の塔に納められて崇拝されてきました。
法華経の神力品に曰く
「いかなる所でも塔を建てて供養しなさい。道を歩む者は仏塔を人生の問題を解決する道場と見定め、ここで修行し智慧の眼を開き、涅槃の境地に入ったのだ」
塔こそ仏教のシンボルとされたからこそ、日本のお寺でも三重の塔などの仏塔が建てられ、お墓も仏塔を模した石塔が建てられてきたのです。
ミャンマーの旧首都ヤンゴンの中心には、同国の信仰の中心ともなっている壮麗な仏塔、シュエダゴン・パゴダがあります。
お釈迦様が悟りを開いた直後、帰依した旅の商人が数本の髪の毛を頂戴し、それを塔に奉ったことが起源だそうです。
願わくはこの参拝旅行が良い縁と、参加者皆にとって素晴らしい機会となる様、私も心して最後の準備に臨みたいと思います。
祥雲寺副住職 安藤淳之
一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:2月18日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)ミャンマー参拝の為今回は第三週開催
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています