ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 令和元年10月 観音朝詣りのお知らせ

お知らせの記事

  • 令和元年10月 観音朝詣りのお知らせ

    2019年10月27日

    大本山總持寺に納めた法要の鐘。お父さんおじいちゃんの名前を探してみる

    私は、献体をされた方の葬儀を、何度か勤めました。
    ある方は、特攻兵として志願しながら、基地に向かう列車が空襲されて止まり、まもなく終戦を迎えた人でした。
    戦後、役所に勤めながら、匿名で福祉施設への寄付を生涯続けておられたと奥さんから伺いました。
    あるいは青年の日の滅私奉公の志を献体によって成し遂げたのかとも思いました。
    遺族、親族、知己の人々によってしめやかな葬儀が営まれた後、遺体は医大に運ばれました。
     
     献体をする人は増えているそうです。
    医学部や歯学部のある大学と献体篤志家団体が窓口で、およそ30万人が登録しているそうです。医学、科学の発展の役に立ちたいという篤志に因るのでしょうが、増えている理由には経済的な側面もあるそうです。
    霊柩車費用や献体後の火葬、棺桶代などがかからないのです。
     
     また、女性の登録者が増えているそうです。
    自分の葬儀が遺族の負担にならないようにとの考えの人もあり、中には夫と一緒の墓に入りたくないという希望から登録する人もいるそうです。
    ただし、家族がいる場合、大学の納骨堂には入れないというのが大部分の原則になっているそうですが。
     
    いずれにしても、心の宿るところ、人生の土台である自分の身の始末を、勧請や厭憎の観点から考えて欲しくはありません。
     
     献体された方の葬儀は、多くは遺体の無い葬儀です。
    宗門の定める引導作法においては、遺体、遺骨の有る無しに違いはなく、霊位への以心即通をもって務めます。
    かつて、このような葬儀が多く行われた時代がありました。
    戦死者の葬儀です。
     
    遺体のない葬儀は、形あるものとしての対象を欠いて、慎み、悲しみの心が定まらなくなってしまうことになりかねません。
    しかし、より純粋に故人との由縁(ゆかり)を偲び、人生を深く思い見る場ともなります。
    形が無に帰して、なおかつ残るものがあるのが人間なのですから。
     
     令和元年十月十五日
                         祥雲寺住職 安藤明之
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。