-
令和2年2月 朝坐禅会「指月の会」案内
2020年2月23日利行は一法なり、普く自他を利するなり修証義第四章 四摂法(ししょうぼう)先日テレビをつけてみて、NHKで昨年行ってきたミャンマーの映像が流れていたので懐かしく視聴しました。世界ふれあい街歩き、黄金輝く仏教の街マンダレ–、という番組です。マンダレ–というのはミャンマーの旧首都です。日本で言えば京都のような場所で、王宮を中心に碁盤の目のように整然と建物が並ぶミャンマーの古都です。冒頭に東南アジアの都市で見かける、街の広場で早朝に大勢集まって太極拳や健康体操をしている人たちが映されて、その中でヒップホップを踊っていた中年のご婦人が、大変印象深い受け答えをされていました。撮影者が「この町はどんな街ですか?」と尋ねると女性は「困っている人を助ける街よ」と答えたのです。これは、中々出てくる言葉ではないでしょう。なんとも素敵な受け答えではないでしょうか。ですが、女性もその周りも、なんてことはない当たり前の認識として答えていたのです。番組の中では様々な人が映されて、多くの人が良いことをする、功徳を積むことで幸せになれると話されて、他者への施しをして手を合わせ、また種々の形で徳行を実践していました。我が宗祖道元禅師の著書に「利行は一法なり、普く自他を利するなり」という言葉があります。人のためになる行いとは決して一方的な、損をするだけのものではない。他者の為の行いとは翻って自分の為の行いともなるのだ。損得ではかれるものではない尊い淨行なのだ。意訳するとこのような意味となるでしょうか。ミャンマーの人々は、他者の為に心を配り分け与える事こそが「普く自他を利する」、他人と自分をそして世界を幸せにする道なのだと理解しているからこそ、世間的には損をしていても皆笑顔で幸せそうにされているのでしょう。頭の下がる光景でした。手を合わせたくなる尊さのある光景でした。いずれまた、お参りの企画を立てて訪ねたいとの思いを新たにしました。祥雲寺副住職 安藤淳之一人で修行を行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。この朝坐禅会はそのような場となるよう始めました。一日の始まりを迎えるこのひと時、ご一緒に「かろやかに」生きてみませんか?日時:2月24日(月)朝6時半~8時(途中参加、途中退出可)
6時30分~7時10分(一回目の坐禅)
7時20分~8時 (二回目の坐禅)
場所:祥雲寺本堂一階
用意:身一つで大丈夫です。
足の組めない方は椅子での坐禅もできます。
注意:初めての方は最初に指導を行います。
その為可能ならば一回目の坐禅から参加されてください。
また、祥雲寺では毎週水曜夜6時(第四水曜のみ休み)、雀宮布教所「善応院」にて坐禅会を行っています