ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 令和2年7月 観音朝詣りのお知らせ

お知らせの記事

  • 令和2年7月 観音朝詣りのお知らせ

    2020年7月26日

    みそはぎと羅漢さん

    あじさい

    今年は長い梅雨になりました

    「風と共に去りぬ」は何度も見た映画です。
     アメリカ南北戦争の時代を力強く生き抜いた南部の農場主の娘スカーレット・オハラがヒロインです。豪華なドレスに身を包んだ華やかな社交場。奴隷たちを従えた当時の白人農場主たちは王侯貴族的な生活をしていました。その南部社会が、敗戦へと向かう時代の暴風にさらされて壊れてゆく。激動を生き抜いたスカーレットが、無残に荒れ果てた自分の農場に立って、「明日は明日の風が吹く」と叫ぶラストシーンには、南部人の不屈の魂を感じます。
     スカーレットは、品行方正ではありません。恋のために友を裏切り、金のために人を欺く。悪女といってもいい。しかしそれでも彼女に魅力を感じるのは、逆境にあっても誇りを失わず敢然と立ち向かってゆく土性骨の座った凜々しさがあるからです。美徳、悪徳あわせ持った生身の人間として描かれているから魅力が呼び起こされるのです。人間の魅力とは多様なものです。
     しかし今、この映画がアメリカで厳しい批判にさらされ、上映が自粛されました。
     ミネソタ州で黒人が警官に殺害された事件を契機に起こった全米を揺るがす抗議運動に伴ってのことです。原作の小説よりは薄められていますが、映画の随所に現れる奴隷差別は、黒人はもとより、人権を大事にする人々にとって許されないものだというのです。
      自分を差別される側に置いてみれば確かにそうです。160年前のことであっても、今のアメリカでの差別につながっているとおもえば、怒る人がいるのはもっともです。
     しかし、そうしたことを踏まえても、この映画は面白い。
    時代に束縛されている人間が、血みどろになっても時代の風に立ち向かっていくなかに新しい時代が生まれます。
     今、社会を覆う差別に向かって立ち上がる人たちの先にも、新しい時代が生まれるでしょう。
     スカーレットも、彼女を批判する人も同じ地平に立っています。それを支えるのは、勇気と希望。
     令和2715

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺住職  安藤明之

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。