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5月の諸行事
2024年5月6日5月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
5月1日、8日、15日、29日
■月例坐禅会「指月の会」(5月27日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
5月10日、17日、24日、31日
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
5月14日、28日
■写経会
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
5月12日
■御詠歌
5月9日 10時~12時 東堂指導による月例講習
5月13日 13時半~15時半 長岡公民館での月例講習
5月21日 10時から12時 飯塚先生による隔月講習
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
5月22日
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
5月15日
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
5月13日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 6 時 から
祥雲寺℡(028)622-5719
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令和6年4月 朝坐禅会「指月の会」案内(4月22日月曜朝6時半より)
2024年4月20日入鄽(にってん)垂手(すいしゅ) 「十牛図」
遂に私も骨董趣味に手を出しそうになりました。
なんでも鑑定団に出てる趣味人の「ついついと~」をもう笑えませんね。
デパートの催事に出ていた骨董屋が十牛図の茶碗を出していました。
私は
「買ったとしても何に使うのか?」
「祖父の遺品で興味の薄い掛け軸や茶碗が押し入れ一杯に山になってるのに」
「文人趣味に耽溺するのはほどほどにするべき」
と煩悶して二時間行ったり来たりしてましたが、
「話の種にすればいいじゃないか」
と自分を納得させ売り場に行ってみれば買われて無くなっていました。
良かったのやら悪かったのやら。
十牛図というのは中国の禅僧が描いた、悟りに到ろうとする10の段階を示したものです。
曹洞宗ではあまり用いられるものではなく、私は京極夏彦の『鉄鼠の檻』を読んで初めて知りました。
悟りを牛に見立て、それを男が追い求める処から始まります。
1枚目から6枚目で牛を求め、辿り、見つけ、捕まえ、ならし、連れ帰る。
ここからが中々説明の付かないものですが、
7枚目では牛を捕まえてきたことを忘れて、牛も忘れ去られる。
8枚目では円相が描かれるのみとなり、ただ円かなるばかり。
9枚目では無何有の山河が描かれ、全てはあるがままに美しい。
10枚目では布袋様の様に福々しくなった男がまろやかな笑顔で人と接している。
駒澤大学の先生は悟りによって問題が解決され問題意識そのものが無くなってしまったから牛は消え失せていると説明されていました。
相対分別から脱け落ちてみれば全てはあるがままにまどかにある。
作為も無く、有るべくして有るものは、ただそのままに素晴らしい。
私は十枚目、入鄽垂手の絵を見る度に、我が坐禅の師、板橋禅師を思い出します。
板橋禅師は出家し修行に励まれ、納得を得られた後福井の一寺院の住職になられました。
しかし一人でいては怠け心が出てしまって修行にならないと、再び修行道場に戻られたのです。
本山で指導役に任じられ、長じて禅師にまでなられましたが、
本山の住職を退いても修行を離れることは無く、福井に御誕生寺を建立されて終生若い修行僧と共に修行生活に生きられました。
ある先輩が禅師様を三毒、人を悩み惑わす煩悩、貪り怒り愚かしさから離れた人だと言っていたことがあります。
禅師様は修行に臨む姿勢、その生涯その笑顔で、私に多くのことを教えてくださいました。
茶器は他の手に渡りましたが、お示しは記憶と朝の座禅の習慣に生きています。
スナフキンのように、物を持たない方が肩は軽いとうそぶくのも時には良いものでしょう。
祥雲寺 安藤淳之
偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。
欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。
我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?
当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。初めての方は15分前に来てください。来月の開催は5月27日となります。また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています -
4月 観音朝詣りのお知らせ
2024年4月20日今年は大本山總持寺御開山瑩山禅師の700回大遠忌に当ります。
4月1日から21日迄は本法要に当たり、私は鶴見の大本山に詰めてお経を上げて報恩の供養を勤めています。
50年前の650回の大遠忌の時は修行僧として安居していましたので2度目のお勤めとなります。
法要のほとんど全ては、總持寺の本堂に当る大祖堂で行なわれます。
一つ一つの法要の開始を告げるのは大祖堂の中の鐘鼓楼に下げられた殿鐘です。大きな鐘ですが柔らかくて澄んだ音色を響かせています。
僧堂では、鳴らしものといって、声を出さずに鐘、太鼓、木版等の楽器によって行事の伝達がされます。
新参の僧は、鐘司という役を与えられ鳴らしものを担当します。
鳴らしものを覚えなければ修行生活が送れないのですから、必死です。
その中でも大祖堂の鐘を鳴らすのは最も責任の重い役目ですから緊張と責任感をもって務めます。
大祖堂の鐘は總持寺での修行の象徴といってもよいものです。
この鐘は、昭和40年に現在の大祖堂が新築された時に祥雲寺によって寄進されました。
梵鐘の大きさで殿鐘に求められる高い音色を出すことは困難なのですが、日本一の梵鐘鋳造所富山県高岡市の老子製作所の主人老子次右衛門が人間国宝鋳物師香取正彦の協力を得て鋳造しました。
その時に大きさを変えて試作した鐘が、現在祥雲寺本堂にある殿鐘です。このお二人は後に広島平和の鐘を製作しました。
このような鐘を寄進するのはたいへん名誉なことです。
これについては、祥雲寺26世白巌器之和尚が、大本山總持寺の能登から横浜への移転に当って先ずなされた仏殿の建立事業で、現場の庶務を務めて、裏方として並々ならぬ功績があったことを、当時を知る人が覚えていて認められたとのことです。
殿鐘には、その時寄付に応じてくださった100余人の檀家の方々の名が刻まれています。
これらの方々の信心があって、寄進することができました。ありがたいことです。
令和6年4月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺東堂 安藤明之
十八日の朝詣りは午前6時から行います。
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4月の諸行事
2024年4月5日4月の諸行事 ご興味の方はお問い合わせ下さい。
■花祭り大写経会(4月6日午後1時半法話、2時写経開始。本堂にて)
4月8日お釈迦様誕生の花祭りにあわせて行う写経会
参加費1500円、檀家外の申込も受け付けています。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
4月3日、10日、17日
■月例坐禅会「指月の会」(4月22日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
4月5日、12日、19日、26日
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
4月9日、23日
■写経会(四月までお休み)
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
■御詠歌
大本山總持寺の瑩山禅師700回忌大遠忌出仕により今月はお休みです。
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
4月24日
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
4月はお休みです。
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
4月8日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 6 時 から
祥雲寺℡(028)622-5719
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令和6年3月 朝坐禅会「指月の会」案内(3月25日朝6時半より)
2024年3月24日智慧が輝き、慈悲が潤う 『パーリ相応部』
上記の言葉は大変古い仏教経典の言葉です。
智慧と慈悲、仏教の中心となる両輪であり、ご本尊、お釈迦様の両側には脇士として智慧を表す文殊菩薩、慈悲を表す普賢菩薩が控えているものです。
さて、先日読売新聞を見ていて「仏の教え AIが説く」という記事が出ていました。
京都大学の教授である浄土真宗の住職が経典を機械学習させて対話型AIを作成しているそうです。
曰く、現代の仏教は人々の悩みに答えられていない、誰でも仏の教えに接する事の出来るAIを開発したい。
少子化での社会の縮小に対してもネットを活用した、寺院や布教活動の存続は考えられる。
最新技術を用いて人の心の状態を解明し、安らぎや活力を増大させる社会の実現を目標とした計画も進んでいる。
仏教経典は八万四千の法門とも言われる膨大な量があるが、AIなら全てを網羅し真の理解に近づけるかもしれない。
とのこと。
技術の発展というのは様々な難関をクリアしていくもののようで、不可能を可能にする進歩とは晴れやかなものなのでしょう。
私も大学時代に、仏教学ゼミの提出物のために取り組んで挫折した原始経典の勉強も、これがあったなら話は違っていたかもしれないです。
ただ記事に書かれているような「ブッダボット」という呼び名は改めて欲しいものです。
敬意に欠ける呼び方に思えますし、商業的な扱いになればぞんざいにされてしまいそうと懸念します。
以前東京の勉強会に出ていたとき、山梨のお坊さんがこんなことを言っていました。
「葬祭業の展示会でペッパー君の様なロボットにお経を再生させ鐘と木魚を叩かせ、法話も過去の高僧の録音を流している。その内僧侶の仕事が奪われるのでは?」
私は別の見方をするべきではないかと思ったものです。
仏教は智慧の眼(まなこ)を開き、慈悲の心に生きる宗教です。
私たちの体は柔らかく脆く、だからこそ育ち働き、それが故に枯れて亡くなっていきます。
みんなみんな無常の道理の中で生きているんです。
同じ喜びと悲しみを背負うともがらだからこそ、同じ目線で慈しみ、無常の道理を受け入れていく言葉をかけてあげられるのが僧侶であるはずです。
ペッパー君やAIの再生する言葉にどれだけの人が共感できるというのでしょう。
そこを心配するのではなく、どんな言葉で故人と遺族に向き合うかの言葉を磨くことにまず取り組むべき、なんて思いながら聞いていました。
時代が進み技術が発展していく中、お寺のあり方や仏教への取り組み方も変わっていくのでしょう。
布教の試験の際、ある老師に使命感を持て、とハッパをかけられたことが記憶に焼き付いています。
お坊さんとしての使命を果たし、お寺を人々の良き仏縁の場として伝えていけるようこれからも取り組んでゆきます。
祥雲寺 安藤淳之
偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。
欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。
我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?
当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。初めての方は15分前に来てください。来月の開催は4月22日となります。また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています