ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

曹洞宗 栃木県宇都宮市の祥雲寺(曹洞宗) | 桜や祭りが名物の寺

曹洞宗

  • 令和4年2月28日 朝坐禅会「指月の会」案内

    2022年2月26日

    2月13日 涅槃会坐禅会(縮小)

    オミクロン第六波の為来られた方のみで修行しました。

     

    お前たちは「もう我らの師はおられない」と考えてはならない。

    私の説いた法と私の定めた律こそが、私亡き後の師である。

    『涅槃経』

     

    2月はお釈迦様の亡くなられた月です。

    15日が命日なので、1日から涅槃図という釈尊入滅の軸を掲げ、前日14日まで遺言のお経を読んでお勤めをしています。

    上記の言葉はお釈迦様が亡くなる前の最後の旅を描いた『涅槃経』の一節になります。

    多くの仏教徒に同じく、私にとっても導きとなった大切な言葉です。

     

    私の法話の師匠に

    「葬式で導師は故人を仏さまとして導く。

    そして遺族に、故人を仏さまとして自らの人生の師として頂いてもらう。

    それが導師のなすべきことである」

    といった大意のお話を頂戴したことがあります。

     

    叔父を亡くした時近所の近しい方を亡くした時、お二人に良くしてもらったように人に良く接して、ご縁を大切にしなくてはと、思いが切り替わった時がありました。

    そうして親切にしようと努めるとき、そこかしこにお二人に良くしてもらった思い出がよみがえり、寂しさが少し薄れた経験があります。

    故人を仏さまとして、自らの人生の導き手として頂くというのはこういうことなのかと思いました。

     

    お葬式の翌日、初七日の際には私はこの話をしています。

    多くの方は近しい人を亡くされた後は、それまであったネガティブな想いが薄らいで、よかった思い出ばかりが浮かんでくるようになるそうです。

    対立する相手がいなくなって反発する想いが行き場を失い、見えていなかったものが見えるようになるからです。

    遺族の方が知る、故人の良かった所素晴らしかった所良くしてくれた事、可能ならばそれらをどうか心がけてあげてください。

    それらが行われるとき、行いの中に仏となられた故人がよみがえります。

    良いことをして幸せの種をまき、善行の導き手として師として仏となった故人を自分の人生に生かす。

    これが忌中の間心がけるべきこと、追善供養となるのです。

     

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間を、御一緒にいかがですか?

     

    祥雲寺副住職 安藤淳之
    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    次回は3月28日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
  • 令和4年二月 観音朝詣りのお知らせ

    2022年2月16日

    2月15日はお釈迦様の涅槃に入られた日です。ささやかにこの日のお勤めを行いました。

    数年前に杉山寒月先生に書いていただいた涅槃図に、周りに折り紙教室の方々に折っていただいた沙羅の花で飾りつけをしています。

    昨年、佐渡の金山を観光しました。坑道に人形を配置して四百年に及ぶ採掘の歴史を分かり易く展示していました。機械のない時代の採鉱の困難さや、それでも世界一の産出量をもたらした技術的な創意工夫に感心もしました。江戸時代の経済の基盤であっただけでなく、技術史の上からも意義のある遺跡であると思いました。

    それと同時に、過酷な労働を強いられた人々、特に水替え人足のことを思わずにはいられませんでした。

    もともと重労働で、江戸時代前期には高賃金で雇われたのだそうです。そのため、鉱山近辺の村々は潤ったといいます。ところが18世紀になると、坑道が海面下まで進んで湧水量が多くなり、三年で命がつきるとまで言われた重労働になり、応募者がいなくなりました。そこで幕府がやったのは、無宿人を捕まえて佐渡送りし強制労働に就かせることでした。

    折りしも、飢饉や貨幣経済の進捗によって農村が疲弊し、多くの農民が故郷を捨て、江戸には無宿人があふれていました。治安対策にもなり、人手不足も補える一石二鳥の方策であると為政者は考えたのでしょう。

    この時代、栃木県は全国一の過疎地になっていました。日光社参の行列に関わる助郷などの賦役が多くて苦しんでいた農村は、相次ぐ飢饉に耐えきれず、いわゆる潰れ百姓が続出したのです。これを老中松平定信は「下野の百姓は江戸の華美な風にあこがれて田畑を捨てている」と記しました。お上の目には庶民の本当の姿は見えません。

    佐渡送りになった下野出身の人もいたに違いないと想像しました。そしてそんな境遇の中でも何とか生き抜こうという必死の営みがあったことでしょう。仕事の工夫あり、助け合いあり…裏切りや争いもあったでしょうが。

    今日世界遺産とされるような文化財の裏には、人民の苦役が隠されています。それも含めて価値あるものは価値あるのです。

    三十年近く前、インドのカジュラホー遺跡を観光したとき、ガイドさんの「この遺跡は誰が造ったのか」という問いかけに、「石工が造った」と即答した石屋さんのことを思い出します。

    令和4年2月15日

    宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺住職 安藤明之

    十八日の朝詣りは午前9時から行います。

  • 2月の諸行事

    2022年2月5日

    2月の諸行事 ご興味の方はお問い合わせ下さい。

     

    ■涅槃会摂心坐禅会(13日6時より)(電話にて申込み 一千円)

     2月はお釈迦様が亡くなられた月です。この時期に合わせ摂心坐禅会を行います。

    6時開場(コロナ拡大の為縮小開催、申込み数に合わせて2炷坐り法話を行います)

    ■涅槃会

     2月15日お釈迦様の命日のお勤めです(参加自由)

    10時 住職法話 11時 法要

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

    2月2日、9日、16日

    ■月例坐禅会「指月の会」

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

    2月28日

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     阿久津先生指導の下第一第三金曜日午前10時半から行っています。

    2月4日、18日

     新たに初心者クラスを設けました。第二第四金曜日午前10時半から行います。

    2月11日、19日

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    平常開催

    ■石彫会「羅漢の会」

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

    平常開催

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後2時から、裏千家鈴木宗陽先生のご指導の下行っています。

    2月8日、22日開催

    ■写経会

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。

    本年度は終わり、4月花祭り写経会から開始。

    ■御詠歌

     祥雲寺住職、並びに栃木市豊栖院飯塚先生の指導の下月2回行っています。

    コロナ禍により休止

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

    2月16日 花材代2000円

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

    2月16日

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

    2月14日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

     今月は午前 9 時 から

  • 令和4年1月 朝坐禅会「指月の会」案内

    2022年1月23日

    本堂内陣。

    釈迦という いたづらものが世にいでて おおくの人をまよわするかな
     上記の道歌を書かれたのは有名な一休さんです。
    正しい名前は一休宗純和尚。
    とんちの一休さんとして知られた方ですが、高貴の出身で大寺院で修行に専心し、後にこれまでの経歴を放棄して道を模索し、遂には大悟徹底され風狂禅ともいわれる独自の道を確立して多くの人に親しまれ又尊敬された方です。
     上記の道歌は一休さんらしい、諧謔味のある言葉です。
    お釈迦様が世に生まれ心の平穏と悟りという境地を説かれた。
    だからこそ後の世の人でもそれを目指すことができるが、
    目指すが故にこそ迷う人も現れる。
    時にそれを高邁なる売り物として人を自分を騙すことすらも起こりうる。
    当時一休禅師が厳しく批判した、仏教の権威や形骸化・伝統化を戒められた簡潔に伝わりやすい表現の一つとして、私も自分への警句として折々思い出しています。
     こうした禅僧の固定観念の打破、権威の否定を記した言葉は決して珍しいものではありません。
    道元禅師のお師匠、如浄禅師もまた住職就任時仏殿で述べられた法語で、金色の姿は尊いがご高説はまっぴらです、と本尊に向かって物申す姿勢が残されています。
    何が悟りであるのか。
    本当に安心解脱を求めるならば、正しい道を歩む癖を身に着け、同時にその正しさに囚われない姿勢を持つ必要がある。
    多くの仏祖先達の伝える言葉は、そのように自らを戒める言葉であるのだと私は思います。
     そのようにして目指すところはどこであるのか。
    その一例、表現となるでしょうか、
    私の坐禅の師匠、板橋禅師の御誕生寺では参拝者へのご祈祷の最後はこの言葉で結んでいます。
    「偏らない心 拘らない心 囚われない心 広く広くもっと広く これがお釈迦様の心なり」

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間を、御一緒にいかがですか?

     

                祥雲寺副住職 安藤淳之
    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    次回は2月28日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
  • 令和4年1月の諸行事

    2021年12月26日

    12月8日成道会(お釈迦様が悟りを開かれた日)

     

    1月の諸行事 ご興味の方はお問い合わせ下さい。

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

    1月5日、12日、19日

    ■月例坐禅会「指月の会」

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

    1月24日

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     この春からの新企画。阿久津先生指導の下第一第三金曜日午前10時半から行っています。

    1月7日、21日

     新たに初心者クラスを設けました。第二第四金曜日午前10時半から行います。

    1月14日、28日

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    平常開催

    ■石彫会「羅漢の会」

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

    平常開催

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後2時から、裏千家鈴木宗陽先生のご指導の下行っています。

    1月11日初釜 1月18日開催

    ■写経会

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。

    本年度は終わり、4月花祭り写経会から開始。

    ■御詠歌

     祥雲寺住職、並びに栃木市豊栖院飯塚先生の指導の下月2回行っています。

    1月17日鉦おこし(新年詠唱始め)

    1月11日10時~12日 月例会

    1月13日1時半~3時半 長岡公民館月例会

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

    1月26日

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

    1月19日

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

    1月10日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

     今月は午前 9 時 から

祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。