ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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宇都宮 座禅 宇都宮 座禅会 曹洞宗 永平寺 観光 | 令和5年9月 朝坐禅会「指月の会」案内(9月25日朝6時半より)

座禅会の記事

  • 令和5年9月 朝坐禅会「指月の会」案内(9月25日朝6時半より)

    2023年9月24日

    永平寺山門。駒沢の先生は「道元禅師の信仰とは歴代仏祖の生き方にならうこと」と説明され、事実そのままを再現しようとして中国禅宗伽藍を忠実に模倣して永平寺は建てられた。

     

    ただわが身をも心をも、はなちわすれて、仏のいへになげいれて、仏のかたよりおこなわれて、これにしたがひもてゆくときちからをもいれず、こころをもつひやさずして、生死をはなれ仏となる。たれの人か、こころにとどこほるべき。

                                           『正法眼蔵』生死の巻

     

     しばらく前にネットの記事で、定年した後にお坊さんを選ぶ人達がいる、というものを読みました。

    曰く、仕事に邁進して仕事以外の人間関係が疎かな日本人男性は定年後の長い余生をもてあます。

    多様な選択肢の中に第二の人生として僧侶を選べる道が近年整備されている。

    老いの中で無常を感じることは機縁が整うことでもあるが、金儲けのため知識欲のため老人ホームがわりを求めて等様々な理由があり、俗っ気が抜けないままで修行に臨んでも上手くはいかない。

    ある住職が言うには、生半可な覚悟では自己を捨てられず、修行の邪魔になることが多い、

    との事。

     

     コメント欄で、自分には自己は捨てられない、との投稿がありましたが、ここが肝の所なのでもう少し掘り下げてみます。

    自己を捨てる、だと仕事でまま求められたりカルト宗教のイメージで浮かぶような、他人のいいなりになってロボットのように動くことを強要されるといったことを想像する方も多いかと思います。

    私としては、ここは伝統的な我を捨てる、という表現の方が受け取りやすいように思います。

    我を捨てる、というのは自己の意思決定を放棄して外の情報を丸呑みするといった意味ではありません。

    俺が私が、なんで自分ばっかりといった我見を離れようとするもので、自己中心の世界観の呪縛からの脱却とも言い換えられます。

    自己愛自己保存自己優先自己顕示と欲は密接に結びついていて、重たく煩わされるもの、いわゆる煩悩です。

    それを小さく少なくしていくのが修行であり、欲に振り回されない自分を育てていくことなのです。

     

     上記は我が宗祖道元禅師の有名な言葉です。

    少し崩して現代語訳します。

    自分の身と心を手放して、仏の家の中に投げ入れる(伝わってきたとおりの教えや修行に倣う)。
    そうすれば、仏の方から全てが行われていく。
    自分は仏のはたらきに従うのみである。ただ従うだけで、自分で力むこともなく、あれやこれやと悩むこともなく、生死の惑いから自由になる。そういう生き方をしている人こそ、仏だ。

    だというのにどうして『自分』に執着し続けるというのか!?

     

     第二の人生としてせっかくの仏縁を得た方達には是非とも踏ん張って欲しいと願います。

    まずは倣うこと。

    仏の生き方を学び真似び、倣うことが欲や自意識といった重たく煩わしいものから離れる道であると感じることが、きっと長く続ける意欲となるはずです。

    願わくはこの機会を持って多くの人が仏道を成ずることができますように。

               祥雲寺 安藤淳之

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?

    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    来月の開催は10月23日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。