ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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宇都宮 座禅 宇都宮 座禅会 曹洞宗 | 令和5年11月朝坐禅会「指月の会」案内(11月27日朝6時半より

座禅会の記事

  • 令和5年11月朝坐禅会「指月の会」案内(11月27日朝6時半より

    2023年11月24日

    即ち是如来の大圓覚

                       『証道歌』

    11月晋山結制無事勤めることが出来ました。

    最大の難関となる法問で、想定していた問答が不発でしたが、上手くまとまったのでこちらで書き残しておきます。

     

    「悟りってなんですか?」

     

    定番ですね。

    仏とは何か悟りとは何か、興味関心が向くところは大体同じです。

    そして禅僧としては答えにも定番があります。

    「悟りとはなんですか?」に対して

    「君は今日朝ご飯を食べたかね?では箸を洗いなさい」

    とか、

    「仏法適々相承の大幹を聞くだけで得ようとする不心得者は打ち据えるより他に無い」

    とか、まともに問いに回答しないのが定番なのです。

    そして、それこそが禅僧の「親切心」なのです。

     

    なぜまともに答えないのが親切なのか。

    そもそも悟りも仏も仏典や祖録に言い尽くされているではないですか。

    放四大莫把捉  (四大を放って把捉することなかれ)

    寂滅性中隨飮啄 (寂滅性中隨って飮啄せよ)

    諸行無常一切空 (諸行は無常にして一切空なり)

    卽是如来大圓覺 (即ちこれ如来の大圓覺)

    起こる物事の理由理屈を突き詰めすぎようとするべきではない。

    全てはあるがままにありなるようになっていくのだから流れに従ってあるべくしてあれ。

    そもそも万物万象は移り変わってゆきそこに意味など無い。

    だからこそ、そんなものに拘り心囚われる必要など何処にも無い、というのが釈尊の悟りなのだ。

    とか、

    達磨大師は何故インドから中国に禅の教えをもたらしてくれたのか、という問いへの答えとして

    直指人心見性成仏

    お前のその揺れ動く心こそが仏そのものなのだ、と指さすために渡来したのだ

    等、様々在ります。

    回答は幾らでもありますが、それを禅僧が軽々に口にしない理由は、

    これらは、自分で見つけ出させなくては、当人の悟りとはならないからです。

    自らの心こそが他者の心こそが、私たちが仏なのだと、自分で見つけ出さなくては、当人の宝とはなり得ず、耳知識でしかありません。

    知識は体験とはなり得ず、自身の確信には到りません。

    禅僧とは、人の中に宝を見いだすものです。

    人から与えられた宝は、自分の宝とはなりません。

    金貨と同じです。

    使えば、無くなってしまうほどのものです。

    ですが自分の内に確信を持てたなら、その宝は尽きることはありません。

    無価の宝は、もちうれども、尽くることなし、です。

    施財の偈で唱える財施と法施とはこのことです。

    だからその功徳は無量のものとなるのです。

     

    こうしたことから不親切な回答こそが親切心なのです。

    自ら見いだすことが出来る様、導き叱咤激励することこそが、師の愛ある鞭なのです。

    しかし、私たち現代人は多くの情報にさらされるが故に、理屈で納得出来ないものには中々本気になって身を入れることが出来ないという習性が出来上がっています。

    なのでこれを聞いた人には、是非とも身を入れて、坐禅をはじめとして弁道精進に励んで欲しいと思います。

     

    祥雲寺 安藤淳之

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?

    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    来月の開催は12月25日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
    今回は住職出張のため先代住職が勤めます。
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。