ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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朝まいりの記事

  • 2月 観音朝詣りのご案内

    2024年2月17日

    涅槃図。2月15日のお釈迦様命日まで月の頭から本堂に掲げお参りのお経が読まれます。

     

    德あるは讃(ほ)むべし、德なきは憐(あは)れむべし

                    修證義第4章

     道元禅師が、愛情のこもった言葉の大切さを説いた教えの一節です。

     この言葉がある文章では、母親が赤児に対して抱くような深い愛情に裏打ちされた言葉が、天をもめぐらす力があるのだと禅師は仰っています。

     ここで「あはれむ」という言葉の意味を正しく捉えることが大切になります。

    この言葉には、弱い立場や逆境にある人に対して何とか救ってあげたいと思う「かわいそう」と繋がる感情が込められています。

    そのことは良いのですが、私たちは弱い立場や逆境にある人に対して、自分より劣ったという差別の感情をかかえがちです。

    その思いから発せられる憐れみの言葉は決して人を救う言葉とはなりません。

     

     今年の大河ドラマの主人公紫式部が作者の源氏物語は、平安文化の結晶であり日本を代表し世界に誇る文学です。

    その源氏物語の主題について、江戸時代の国学者本居宣長は「もののあはれ」であると言いました。

    「あはれ」あわれ、哀れ、憐れ、という言葉はたいへん奥の深いものです。

    本来、強い感動を示すときの言葉で、喜びにも、賛嘆にも使い、そしてかなしみの感情を伴います。

    「あはれむ」は「あはれ」の動詞のかたちで、愛情、愛惜の思いを含む言葉です。

     源氏物語は、時代を経て教理的な無常観や儒教の勧善懲悪の観点から読まれるようになりました。

    それを本居宣長は王朝文学本来の読み方に戻したのです。

    「もののあはれ」には、苦悩に満ちた王朝女性が折に触れて感じた、しみじみとした情趣や無常観的な哀愁が込められているといわれます。

     道元禅師は、王朝文化の素養豊かな家に生まれ育たれた方です。

    「德なきは憐れむべし」という言葉には、生きとし生けるものへの深い愛惜の思いがこもっていると思います。

     

      令和6年2月15日

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前9時から行います。

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。