ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

お祭り ご祈祷 しだれ桜 写経会 宇都宮 座禅 宇都宮 座禅会 弁財天 曹洞宗 観光 観音朝詣り | 令和7年9月 朝坐禅会「指月の会」案内(9月22日朝6時半より)

座禅会の記事

  • 令和7年9月 朝坐禅会「指月の会」案内(9月22日朝6時半より)

    2025年9月21日

     

    他は是我に非ず     『典座教訓』道元禅師

     夏も終わり、暑さも残りつつも息をつける程度に落ち着いてきて、漸く身の回りの整理や次の行事の準備に取りかかれるようになりました。

    秋の西国三十三番観音霊場巡礼や来年計画のアンコールワット参拝旅行、本山参拝計画、冬の無縁供養と羅漢像完成記念式典の用意等準備は沢山必要です。

    夏の疲れを癒やしつつ、ぼちぼち進めていきたいです。

     

     猛暑の8月が終わって、羅漢石仏像作成の羅漢の会も活動を再開しました。

    月初めの土曜日は午後より本堂横の十六羅漢に皆でお参りの声明(しょうみょう)をお唱えする羅漢拝を行っています。

    まだ日差しの強い中30分程度のお勤めなのですが、普段と違っていて大変緊張しました。

    NHKのカメラが撮影に入っていたのです。

    五百羅漢が今年完成するので取材したいと言うことで、許可はしましたが実際にカメラを向けられるといろんな所に力みが入って疲れるものです。

    お参りのお唱えをしながら、終わったときに何を話すか失念していたことに気付きました。

    カメラの前だし無難に挨拶だけでも良いのですが、いつも時事ネタを交えて即興ミニ法話としていたのを崩したくもないので、恥を掻きたくないなぁと思いつつも挑戦してみました。

     

    「先日羅漢の会の方から昨今流行のAI、チャットgptで作成した羅漢とは何か?の纏めた文章を頂きました。

    軽く目を通しましたが、私が同じものを用意しようとすると2~3日は欲しくなるような作業をものの数分で見られる形に作成できるというのは時代の進歩を感じます。

    私個人の頭で考えてては出てこないような表現麗句も散見され、集合知の活用というのはつくづく便利なものです。

    幾つかハッキリ誤っている箇所や脈絡の怪しいところはありますが、そうした穴も更なる技術発展で無くなっていくのでしょうし、今でも十分参考に出来ます。

    しかし参考には出来ても、やはりこれは私には使えるものではありません。

    私自身の積み重ねてきたものから出てくる言葉でなくては、活きて響く言葉とはならず空疎な措辞、絵空事に堕してしまうと思うからです。

    丁度先々月にも昭和の禅僧澤木興道老師の言葉を引きました。

    「仏法がこの頃は傍観者の観念の遊戯となってしまった。

      立ち見席で『何年にお釈迦さんが出てこういった』と、ことづけ仏法になってしまった。

      先祖がいくら偉くたって、友人がいくら偉くたって、皆よそごと。

      自分はどうじゃ。先祖の講釈。仏教の効能書きをいっているのを分別という。

      効能書きをいくら読んでも、病気はなおらん」

    また我が宗祖道元禅師は中国に渡った際に老典座から言われた「他は是我に非ず」(人にやって貰った事は自分の修行となることは無い)を大切な箴言として書き留められています。

    仏道修行とは、自らの中に宝を掘り起こす様なものです。

    それを気付きや悟りと表現する人も居ますが、ここでは体験経験生き方が自らの指針や軸となる、宝となると表現しましょう。

    羅漢の会の活動、この精進の時間が私達皆の宝を掘り出す機会となることを願うばかりです。

     

    祥雲寺 安藤淳之

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?

    この指月坐禅会は第四月曜日朝に毎月行っています。
    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    来月の開催は10月27日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。