ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

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| 平成31年3月 観音朝詣りのお知らせ

地域や歴史についての記事

  • 平成31年3月 観音朝詣りのお知らせ

    2019年3月17日

    入口の梅園

    そろそろ梅から桜へバトンタッチ

    今日3月17日は山本の観音堂開扉法要 山本の皆さんとお参りをしました。

     

     

    モンゴルの草原で遊牧の羊や牛が、捨てられたビニールやペットボトルなどを食べて排泄が出来ずにたくさん死んでいます。元横綱の朝青龍が先頭に立って浄化運動が始まりましたが、ポイ捨ての習慣はなかなかなくならないそうです。

     この記事を読んで、思い起こすことがありました。私が最初にインドを訪れたのは昭和57年のことです。大正大学教授の北條賢三先生の主催する旅行に参加しました。

     最初の到着地カルカッタは、ものすごい大勢の人々がわめきながら商売をしたり行き交っている、人間のるつぼと表現したくなる町でした。

     ツアーのバスには物売りが寄ってきます。インドに長く留学していた北條先生は、オレンジのような果物をたくさん買って「これおいしいよ」と言ってみんなに配り、一口、二口かじって、ポンと窓の外に捨てたのです。

     私はそれを見て、なんと勿体ないことをするのだと思いました。北條先生も真言宗の僧籍にある方ですから、僧侶として、してはならないことをしているとも思ったのです。

     私のとがめ立てするような視線を感じたのでしょう。北條先生がおっしゃいました。

    「安藤君。いまのはインドでのマナーなんだよ。おいしいものは、道ばたにいる動物たちに分けてあげるんだ。」

     見ると、道ばたには牛や山羊や豚が自由に放されています。それらの動物が食べるのでしょう。紙ゴミもなく意外にもきれいな道ばたです。動物との共生社会、資源循環型社会の有り様を見た思いでした。

     ところが、それから10数年後、平成6年に再びインドを訪れた時には、道ばたの状況は一変していました。至る所にビニールのゴミが散らかっていたのです。

     便利さ故に、ビニールをはじめプラスチック製品がいたるところに使われた結果、動物たちが消化することが出来ないものがゴミとなって大量に残されるようになったのです。ビニールを食べて死んだ動物もたくさんいたでしょう。

     歴史的に積み上げてきた共生社会の美徳も、便利さを提供する現代文明に簡単に毒されてしまう。現代文明の恩恵を享受した私達こそが、毒をなくす努力をしなければなりません。

    平成31年3月15日 宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺住職  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時から行います。

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺
栃木県宇都宮市にある曹洞宗 戸祭山 祥雲寺は宇都宮駅からのアクセスも抜群で自然豊かな環境が参拝者に人気のお寺です。
天然記念物にもなっている老樹の枝垂れ桜や、べんてん祭りの時期には県内外から多くの方が訪れ賑わっております。
伝統や文化を大切にしながらも新しい試みや企画も行っていきますので、お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。


【アクセス】
・宇都宮駅から徒歩26分、車で5分
・宇都宮駅西口からバス(県庁・戸祭台循環)9分、昭和小学校前バス停下車徒歩1分
・東武宇都宮駅東口から徒歩5分、県庁前バス停から4分、昭和小学校バス停下車徒歩1分
・栃木県庁や宇都宮競輪場から徒歩で5,6分

〒320-0054
栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
TEL:028-622-5719
FAX:028-622-5866
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。