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令和8年5月、朝坐禅会「指月の会」案内(5月25日朝6時半より)
2026年5月24日人の一生に厄年はない 躍進の「やく」と考える
西国札所・観音正寺の警句
三月に全四回の西国三十三番観音霊場巡礼の団参旅行を完了できました。
祥雲寺は先々代住職、私の祖父が観音信仰に篤い人で、境内に西国札所のお参りが出来る様お砂踏みを整備しています。
私自身はまだ全てを巡礼で回ったことがなかったので、今回二十数名の参加者と共に二年がかりでお参りを完遂することが出来て、感無量です。
参加者同士も旅行を通じて仲を深められたようで、次の企画を要望頂き嬉しい限りです。
三月の第四回参拝旅行は京都北部若狭の28番札所に始まって、琵琶湖の竹生島を経由し湖東から岐阜に向かうルートで、琵琶湖湖岸の宿に宿泊しました。
温泉宿で風呂に入っていると、参加者間でこんな話が出ていました。
「自分はもう三十年昔の四十代で西国巡礼を行っていたが、厄年ということもあってか何となく鬱々としていたんだ。
明日行くお寺の境内に掲げられていた立て札に、「人の一生に厄年はない、躍進のやくと考える」と書かれていたのを見て何だかサッパリしたんだよ。」
警句という表現の言葉があります。
短い語句の中に、鋭い風刺や皮肉、独特の視点やユーモアを交えた印象的な言葉をいいます。
上記の言葉は観音正寺ことわざの道、として参道に三十三の語句の看板が並ぶ中での一句です。
他ではこんな語句が印象的でした。
楽なことを幸福と思っていては人生の深い喜びは味わえない
行き詰まりは環境のせいではない 自分の心の行き詰りである
その人を知らんとすれば その友を見よ
かけられている迷惑よりかけている迷惑は気づかない
人はあるもの粗末にし ないものを欲しがる
少ない語句の中で人の心の錯誤や筋道からの乖離、あるいは道理を回りくどくなくずばりと示すものもあって多種多様です。
言葉というのは短いもので在る方が記憶に残りやすく、心を動かす力をもつようです。
警句のキモは、わかりやすさです。
くどくどと意味を説明することなく直感的に理解や同意に到ることが出来る、優れた説法の形です。
東京の仏教伝道教会では「お寺の掲示板大賞」という形で全国の寺院から警句や標語を募ってコンテストを行っています。
ネットで見ることも出来るので興味ある方はご覧下さい。
私の最も記憶に残っている警句は修業時代の畏友が書いたものです。
江口天涯という埼玉で出家された方で、今は山梨で住職をしています。
福井武生の修行道場御誕生寺に掲げられました。
「世の中為になることを説く人は多いが、為にならないことを説く人は稀だ。
そういう人に出会ったら、観念するより他にない」
祥雲寺 安藤淳之
偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。
欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。
我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?
当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。初めての方は15分前に来てください。来月の開催は6月22日となります。また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
