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5月 朝詣りのお知らせ
2025年5月13日沖縄は日本国内で唯一戦場になりました。
太平洋戦争は、日本が経験した最も悲惨な出来事であり、空襲の恐ろしさ、親兄弟を失った悲しみ、戦中戦後の窮乏生活等々が、戦後生まれの私達世代にも生々しく語り伝えられました。
戦争の悲惨さに戦場も銃後もないかもしれませんが、それでも兵士でないものが直接戦闘に巻き込まれることは、その度合いが違うでしょう。
太平洋戦争での日本の戦い方は民間人を巻き込むことへの配慮が殆どなされませんでした。
近代戦争は国家総力戦ですが、それを精神論で推し進めると、全ての国民は命を捨てるべきだという建前になり、サイパン島での断崖からの投身のようなことが起こりました。
沖縄でも、住民の死者は9万4千人余、現地召集の兵士・軍属を加えれば12万人を越える人たちが亡くなりました。
明治以来、日本は、軍も含めて強固な官僚機構を造り発展しました。
しかしその向いている方向は、常に国家の護持のためでした。
そもそも、国民の保護を考えない、手立てを持たない国は、国家としての資格を持ちません。
そのことを果たすのが政府であり、沖縄で言えば防衛に当たった軍と、行政機関の義務であるはずです。
その当然のことが全体として軽んじられるなかで、県知事島田叡と警察部長荒井退造は、米軍上陸前に7万3千人を県外に避難させ、戦闘開始後には15万人を激戦の県南部から北部へ避難させました。
行政の責任者であり、なすべきことをなしたのですが、権限も大きければ責任も重い、がんじがらめの重圧下での決断は大きな勇気のいることだったと思います。
二人は沖縄戦終焉の摩文仁の地で生涯を閉じました。
二人を中心に沖縄戦を描いた映画「島守の塔」が昨年から上映されています。
荒井退造は宇都宮の出身で、映画のロケ地の多くに県内が選ばれました。
宇都宮仏教会では、7月12日の第80回戦災追悼法要を栃木県総合文化センターメインホールで行ない、引き続いて「島守の塔」を上映します。
入場料は無料です。詳しくは寺にお尋ねください。
令和7年5月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺東堂 安藤明之
十八日の朝詣りは午前6時から行います。
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5月の諸行事
2025年5月3日5月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
■大本山永平寺参拝旅行(5月25日~27日)
曹洞宗には二つの大本山があります。福井の永平寺と神奈川鶴見の總持寺です。
祥雲寺では毎年交互に本山への参拝旅行を企画しており、本年は永平寺へのお参りとなります。
初日は福井への道中富山で話題となっている富山ガラス美術館によって永平寺宿坊へ宿泊。
2日目は小浜を観光し、琵琶湖に宿泊。3日目は東名からトヨタ創業の豊田佐吉記念館を観光。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
5月7日、14日、21日
■月例坐禅会「指月の会」(5月19日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
今月は本山参拝と日程が被る為第三週月となる19日に行います。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
13日、27日
■写経会
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
11日
■御詠歌
5月8日 10時~12時 祥雲寺にて 東堂指導講習
5月19日 10時~12時 祥雲寺にて 飯塚先生指導講習
5月29日 13時半~15時半 長岡公民館にて 東堂指導
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
28日
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
21日
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
12日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 6 時 から 祥雲寺℡(028)622-5719
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4月5~8日 花祭り行事のご案内(写経坐禅ヨガ)
2025年3月22日4月8日はお釈迦様の誕生日です。
この日のお祝いに4月上旬を花祭り特別行事期間として様々催しを行います。
多くの方にご参加いただければ幸いです。
花祭り写経会:4月5日(土)午後1時半から
お釈迦様の誕生を甘茶をそそいでお祝いし、ご法話を聞いて大勢で写経を行います。
1時開場、1時半法話、2時写経 参加費用1500円(後程ご本山に納経し証書を発送します)
花祭り坐禅会:4月6日(日)10時から12時まで
9時半 開場(初めての人への坐禅指導は10時より)
10時半坐禅、11時法話、11時半坐禅
場所:祥雲寺 本堂二階
申込:電話(028-622-5719)もしくは祥雲寺庫裡にて
費用:参加料一千円(当日受付にてお支払いください)
花祭りヨガの集い:4月7日(月)10時半~11時半
🌸ほくして緩めてのびのびと 軽やかになる春ヨガ🌸
場所 :祥雲寺本堂二階 電話(090-5826-0061)インストラクター阿久津先生
費用 :参加料1,500円(寺ヨガとの共有割引有り)
定員 :40名
持ち物:ヨガマットorバスタオル、お水
4月8日 花祭り
日中客殿に花御堂をお祀りします。どうぞお参りください。
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三月の諸行事
2025年3月5日3月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
■西国三十三番観音霊場巡礼第二回(3月24日~26日)
西国巡礼第二回。今回は第1番の那智寺から5番、24番から26番を巡ります。
■春彼岸会 3月17日~23日(3月20日中日、建牌式)
■山本観音堂御開帳(3月17日11時~13時)
祥雲寺北の山本地区で、古くから信仰されている秘仏である観音様のご開帳。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
3月5日、12日、19日
■月例坐禅会「指月の会」(3月17日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
今月は西国巡礼第二回出発日とかぶるため、第三月曜17日朝に行います。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
11日、18日 おけいこ日
■写経会
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
昨年12月8日納経会を納めの会とし、次は本年4月花祭り写経会まで休止となります。
■御詠歌
3月6日 10時~12時 飯塚先生指導御詠歌
3月13日10時~12時 東堂指導御詠歌
3月18日13時半~15時半 長岡公民館御詠歌
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
お休み
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
12日 しだれ桜風紙飾り 組み合わせ
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
10日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 6 時 半 から 祥雲寺℡(028)622-5719
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令和7年1月 朝坐禅会「指月の会」案内(1月27日朝6時半より)
2025年1月26日衆生の迷い、根本は我見なり
一月も半ばを過ぎ、静かで穏やかだった正月の頃から打って変わって世の中も大分慌ただしくなってきました。
アメリカではトランプ大統領の就任式となり、下旬はその話題でメディアは持ちきりでした。
そんな中で映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』封切りの広告に目を引かれました。
月末までに時間を作って見に行きたいと思っています。
宣伝文句曰く
気弱で繊細な20代のトランプ青年は、父親の会社が傾いた事をきっかけに悪名高い伝説の弁護士から〈勝つための三つのルール〉を伝授される。
<ルール1:攻撃>、<ルール2・非を絶対に認めるな>、<ルール3・勝利を主張し続けろ>
という冷酷で非情な手法を教わった青年は、やがて弁護士の想像を超えた怪物に変貌していく。
というものだそうです。
或いは昔からなのかもしれませんが、近年その場限りの虚偽を声高に訴え、自らに不利な情報を精査せずにフェイクだと言い切って取り合わない、そんな著名人が増えている印象があります。
情報社会と言われ、新旧問わずメディアに流れる膨大な情報をチェックして是非を考えるよりは、自分に興味関心が持てる受け取りやすい情報のみに聞く耳を持つ人が増えていることが、拍車をかけているのかもしれません。
しかし、嘘は良くないです。
多くのものを損ない、信用を失い、自分自身をも歪めます。
自分本位の見方考え方から抜け出せなくなって、世間とのズレが軋轢ともなり、迷い苦しみの元となります。
この嘘の生き方、自分本位自己中心主義に陥ることを「我見」という言葉で仏教は戒めています。
「衆生の迷い、根本は我見なり」と仏様は説かれています。
迷いとは、嘘の生き方、自分中心の物の見方で世界を観察することによって生じて起こるズレを言います。
だからこそ、我見という自分本位の見方を離れた無我の視点に立ってみれば、世界との摩擦は起こらず、迷いや苦しみというようなものから離れていくことが出来ます。
嘘のない生き方を心がけたいものです。
昨今の風潮で危惧してしまうのは、多くの大人が恥ずかしげも無く嘘を突き通す有様を見せ、それが通ってしまう姿を見て、次代を担う子供たちが真似てならってしまいかねないことです。
「正直者が馬鹿を見る」世の中ではなく、「正直の頭に神やどる」生き方こそが、自らの人格を正し、多くの人が生きやすい世の中と出来うるはずです。
私たちの姿勢が見られているのだという意識が必要なのかもしれません。
祥雲寺 安藤淳之
偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。
欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。
我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?
当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。初めての方は15分前に来てください。来月の開催は2月24日となります。また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています