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三月の諸行事
2025年3月5日3月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
■西国三十三番観音霊場巡礼第二回(3月24日~26日)
西国巡礼第二回。今回は第1番の那智寺から5番、24番から26番を巡ります。
■春彼岸会 3月17日~23日(3月20日中日、建牌式)
■山本観音堂御開帳(3月17日11時~13時)
祥雲寺北の山本地区で、古くから信仰されている秘仏である観音様のご開帳。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
3月5日、12日、19日
■月例坐禅会「指月の会」(3月17日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
今月は西国巡礼第二回出発日とかぶるため、第三月曜17日朝に行います。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
11日、18日 おけいこ日
■写経会
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
昨年12月8日納経会を納めの会とし、次は本年4月花祭り写経会まで休止となります。
■御詠歌
3月6日 10時~12時 飯塚先生指導御詠歌
3月13日10時~12時 東堂指導御詠歌
3月18日13時半~15時半 長岡公民館御詠歌
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
お休み
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
12日 しだれ桜風紙飾り 組み合わせ
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
10日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 6 時 半 から 祥雲寺℡(028)622-5719
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令和7年2月 朝坐禅会「指月の会」案内(2月24日朝6時半より)
2025年2月23日おんみら知るべし。求むるところ少なきものは心安らぎて
うれいおそるることなく、事にふれて足らざることなきを。
もし悩み苦しみをのがれんには、足るを知るにしくはなく、
さとりの安楽を求めんには、ひとり静かに慮(おも)うべし。
『宇都宮仏教会伝道部訳 遺教経・小欲知足』
二月十五日はお釈迦様の命日であり、涅槃会と呼ばれています。
仏伝には、お釈迦様は御年80歳の旅の中、クシナガラという地の2本の沙羅の木、沙羅双樹の元に身を横たえられ、満月の夜に沢山のお弟子達に囲まれて涅槃に入られたと書かれています。
この場面を描いた仏画を涅槃図といって、多くのお寺が二月十五日に掲げてお勤めを行います。
またこの亡くなられる時、お釈迦様はご自身の教えが弟子達に間違いなく伝えられ、自分の死後も惑うことがないようにと、これまでご自身の説かれてきた教えを纏めて説いて示されました。
この時説かれた教えは遺言の教えのお経、遺教経という名前で残されて、お葬式で読まれたり涅槃会の際に読誦されています。
ただこのお経、ゆっくり読むと小一時間ほどもかかる少し長い経典になります。
この遺教経を一般の方にも手に取りやすくしようと、私の祖父にあたる安藤裕之和尚と、宇都宮駅すぐ南の林松寺先々代阿部住職が共同で略訳を行い、宇都宮仏教会伝道部訳・略訳遺教経として同仏教会や市内寺院で用いられています。
略訳遺教経は完訳版から要点を抜き出して作られたお経です。
教えを道しるべとする持戒、心を定める禅定、精進や智慧等を説いていますが、上記は仏教の言葉として一際有名な「小欲知足」を主に説いている箇所です。
意外に思われる方も居るでしょうが、仏教では無欲、欲を無くせとは説いてはいません。
元来欲は生存に必要なものを満たすために求めるはたらきであり、肉体的な欲、心的な欲がありますが、ただそれだけでは特に悪いものではありません。
しかしこの欲が、求めたものに過剰に愛着し妄執したら、それが煩いを生み出すから愛着するべきではない、と説いているのです。
欲が過剰になれば自身を束縛する煩い即ち煩悩となる、だからこその小欲知足、欲少なく足ることを知る、ということが大切になってくるのです。
仏教とは欲望を自制し、自身でコントロールできるようにしていく道を説いている教えなのです。
欲が少なく出来る様にしていく為に必要となるのが足るを知る、事です。
完訳版の遺教経にはこのようにも説かれています。
足ることを知っている者は地べたに寝るような生活であっても心穏やかにある。しかし足ることを知らない者は天の宮殿のような所に住んでいても満足することはできない。足ることを知らない者はどれだけ裕福であっても心は貧しい。足るを知るのに必要なのは、見定めることです。
それが自分に必要なのか、過ぎたものでないのか、実は足りている、十分持っているのではないのか、身を落ち着け静かな心持ちでよく見定めることが必要です。
小欲知足で何が成されるのか、さとりの安楽と表現されているように、欲や自意識といった重く煩わしい煩悩から離れ解放されて、囚われがなくなります。
坐禅における三昧の境地、私はそれを仏心と呼んでいます。
祥雲寺 安藤淳之
偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。
欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。
我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?
当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。初めての方は15分前に来てください。来月の開催は第二回西国巡礼と第四月曜日が重なってしまう為1週間繰り上がり3月17日となります。また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています -
二月の諸行事
2025年2月1日2月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
■涅槃会
お釈迦様の命日は2月15日になります。
禅宗のお寺では2月1日より14日迄本堂に涅槃図を掲げて夕方にお勤めを行います。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
2月5日、12日、19日
■月例坐禅会「指月の会」(2月24日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
2月18日、25日
■写経会
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
昨年12月8日納経会を納めの会とし、次は本年4月花祭り写経会まで休止となります。
■御詠歌
東堂指導練習会 2月6日 13時半~15時半 長岡公民館
東堂指導練習会 2月13日 10時~12時 祥雲寺
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
26日
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
19日
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
10日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 9 時 から 祥雲寺℡(028)622-5719
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一月の諸行事
2025年1月8日■元朝祈祷
除夜の鐘終わって未明に檀家信徒の一年の身体健全諸願成就無病息災を祈祷します。
祈祷したお札は一月上旬に檀家全てに発送します。
■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)
宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。
1月8日、15日、22日
■月例坐禅会「指月の会」(1月27日)
祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。
■テラヨガ(ヨガ教室)
阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から
■陶芸教室「祥陶会」
駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。
■石彫会「羅漢の会」
毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」
屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。
■茶道教室
月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。
1月14日 初釜 28日
■写経会
写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。
昨年12月8日納経会を納めの会とし、次は本年4月花祭り写経会まで休止となります。
■御詠歌
信念御詠歌会(鉦おこし)
1月14日10時~12時
■フラワーアレンジメント教室
南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。
1月22日
■折り紙教室
カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。
未定
■クラフトペーパー教室
同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。
1月13日
■観音朝詣り
境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。
今月は午前 9 時 から 祥雲寺℡(028)622-5719
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令和6年12月 朝坐禅会「指月の会」案内(12月23日朝6時半より)
2024年12月21日而今
しばらく前の下野新聞に、書道展の作品が載っていました。
上記の言葉は掲載された作品の中の一つです。
中々読みにくい言葉ですが「にこん」出典によっては「じこん」とも読みます。
宇都宮の人ならば、老人介護施設の名前ということで聞き覚えがあるかもしれません。
祥雲寺のご近所さんなら、中央警察署の裏に去年出来た人気の割烹料理屋を思い浮かべもするでしょう。
作品の横に一言コメントで、作家水上勉の造語と書かれていましたが、これは古くからある禅語になります。
意味は今この瞬間に真摯に向き合う、今を真剣に生きる、といった意味で用いられます。
数年前にNHKスペシャルでストレス社会の対処法、といった番組がありました。
曰く、ストレスは強まれば脳に器質的な不可逆の損傷をもたらすこともあるので軽視し看過してはいけない。
ストレスとは二つのものが大きな部分を占める。
過去にあった痛手を思い出し反芻して現在にストレスを感じる。
未来にある嫌な事を想定して現在にストレスを感じる。
対処法としてコーピングとマインドフルネスが挙げられる。
コーピングとは自身にとって心良い、息抜きリラックス気分転換できる様々な所作を数十も用意し適時用いてケアをする方法。
マインドフルネスとは仏教で伝えられてきた修行法を一般向けに再編したもの、とのことです。
やっていることはほぼ変わりありません。
今にしっかりと心を定めることです。
私たち生き物には、常に「今」この瞬間しかありません。
過去は過ぎ去って今ここにはなく、
未来は未だ来ないので今ここにはないです。
確かにありますが、それは私たちの頭の中の記憶やイメージでしかない、強いて言うなら虚像です。
今ここに無いものに気を取られて、あまつさえ心を縛られゆがめられることはないのです。
そんな存在しないものよりも、今目の前の人や物事ににきちんと集中し焦点を合わせて向き合うことの方がよほど大切ではないでしょうか?
故に「而今」あれこれ他のことに気を向けず、今この瞬間この自分を真剣に生きる。
類義語を挙げるならば一所懸命や一期一会になるでしょうか。
心の置き方向き合い方の表現として良い言葉です。
多くの方に知っていただけたらよいなぁ、と思います。