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1月観音朝詣りのお知らせ
2023年1月21日明けましておめでとうございます。
祥雲寺の歴史は文明二年(1470年)から始まります。
宇都宮氏の一族戸祭高定公とその夫人の発願により、雪江良訓禅師を開山に拝請して祥雲寺が生まれました。
室町時代は曹洞宗が大発展をした時で、在地領主の武士が曹洞宗の高僧を拝請して寺が建てられ、そこから弟子たちが近在の農民に教えを広めました。
戦国時代を舞台にした時代劇に出てくる寺院の多くが曹洞宗です。
雪江禅師は日本洞上聯燈録という代表的な高僧伝にその行跡が記される大徳です。
また、たいへん長生きした方と伝えられ、遷化した(亡くなられた)のは大永五年(1525年)一月五日のことです。
墓石は祥雲寺境内にありますが、埋葬された所と伝えられるのは、現在の戸祭小学校西側の和尚塚です。
昭和八年に発掘され、そこから第二代から第八代までの歴代住職が御開山の年忌の折に建立した供養石が出土しました。
江戸時代は、宇都宮城下町の北側に位置する戸祭村、大曽村の菩提寺とされました。
明暦年間には当時約七十戸の檀家によって旧本堂が建てられました。幕末には大きな庫院が建てられ、戊辰戦争で城が焼かれてしまった宇都宮城主の一時的な住居となりました。
明治時代になり、廃仏毀釈によって菩提寺を失った長岡村、山本村が檀家に加わり、また市街地の檀家も増えて檀家数の多い寺になっていきました。
昭和二十三年、市営住宅の一角で火災が起こり、山を越えた火の粉が茅葺き屋根の本堂の軒付けに入り、全伽藍が焼け落ちてしまいました。現在の諸堂伽藍は現在のお檀家の協力の下に建てられたものです。
以上、祥雲寺の550余年の歴史の概観ですが、来年一月五日が御開山禅師の五百回忌になります。本年秋に遠忌法要を勤めて報恩の誠を献げます。それは祥雲寺の護持に関わった多くの人々への感謝でもあるのです。
令和5年1月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺住職 安藤明之
十八日の朝詣りは午前9時から行います。