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平成27年5月観音朝詣りのお知らせ
2015年5月13日4月末、早朝の藤の花
我が説法は筏(いかだ)の喩(たとえ)のごとしと知るべし。
法もなお捨てるべし。「金剛般若経」
筏(いかだ)の喩えとは、お釈迦様が弟子達に説いた有名なたとえ話です。
旅人が、大きな川に出会った。
こちらの岸は危険で恐ろしく、向こう岸は安全であるとしよう。
彼は草、木、枝、葉を集めて筏を組み、無事に川を渡ることができた。
渡り終えて
「この筏は私のためになった。行く先でも役に立つであろうからこれを持って行こう」
こう考えることは正しいことであろうか。
弟子たちは答えます。
「正しいとは思いません」
それではどうしたら彼は、その筏に対してなすべきことをなしたことになるのだろうか。
すなわち、この筏は私のためになった。
これによって安全にこちらの岸に渡った。
私はこの筏を岸に引き上げ、あるいは水上に浮かべて、そのままにして行こう。
彼がこのようにしたならば、筏に対してなすべきことをなしたのである。
このように、ものに執着しないように、この筏のたとえを知っている君たちは教え(法)をもまた捨てるべきである。
お釈迦様は、人間がどうしたらとらわれから離れることができるかについて、さまざまな形で説かれました。
わかりやすいたとえ話もあれば、むずかしい理論もあります。
厳しい修行への導きもあれば、深い慎みをもって日常を生きるべしとの諭(さと)しもあります。
ひとつひとつは、解脱のためのすぐれた手立てであり、それが法です。
しかし、いかに素晴らしい手立てであっても、それにとらわれてしまう時、それは「とらわれ」「足かせ」となります。
お釈迦様は、みずからの教えさえも相対化する透徹した教えを説かれているのです。
もちろん、法を捨てても、道を求めてたゆむことなく進むものには、清浄な心が保たれ、天地に恥じない人倫が貫かれていることは言うまでもありません。
法とはそういうものです。
平成27年5月13日 祥雲寺住職 安藤明之
18日の朝詣りは午前6時から行います。
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4月27日スタート、月例坐禅会「指月の会」案内
2015年4月19日本堂裏手、西国観音霊場8番さんのまわりの桜
現在造成中の墓地区画、今年度中完成の予定
「捨てれば必ず軽くなる
捨てて、軽やかに生きなさい」-『スッタニパータ』
先日NHKの番組で、ぼんやり術の特集、というものがありました。
静かなところで何も行わず、ただぼんやりとすることで、頭がすっきりして血圧が下がる等の効果があり学校教育にも取り入れられている、という内容でした。
お寺では、昔からこれに類することを行ってきました。坐禅です。
祥雲寺でも雀宮出張所「善応院」で毎週坐禅会を行ってきましたが、今年度より宇都宮の本堂で月に一度、第四月曜日の朝に坐禅会を行います。
昔から禅寺では、朝に暁天坐禅という坐禅の時間を設け、心身を整えて一日の修行に向かってきました。
心を落ち着け体の調子を整え思考をクリアにしてくれる坐禅は、「安楽の法門」ともよばれています。
時間に追われる忙しい現代においてこそ、何にも取り組まず頭をからっぽにして「軽やかになる」時間を持つことは、とても必要なことだと思います。
朝の6時半から8時の間で坐禅を2回行いますが、別に間に合わなければ入れない、というものではありません。随時出入り自由です。
最初に坐禅のやり方を説明した後は、ご都合やスケジュールに合わせて任意に行われてください。
むしろ、そういった忙しくされている、お仕事に取り組んでいる世代の人の参加を願っています。
一人では中々行えない、続けられないことでも、皆でやるなら楽しく行えるはずです。
ご一緒にこの一時を坐禅に興じ、軽やかに生きてみませんか?
日時:4月27日(毎月第四月曜日)朝6時半~8時
場所:宇都宮祥雲寺本堂一階
次第:6時30分~7時10分、一炷目(坐禅)
7時10分~7時20分、経行(中休み)
7時20分~8時、二炷目(坐禅)用意:身一つでいらして下さい。
初めての方にはやり方の説明を行うので入口の鈴を鳴らしてください。
祥雲寺副住職 安藤淳之
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27年4月観音朝詣りのお知らせ
2015年4月17日今年の4月8日は雪の花祭りとなりました。
天皇皇后両陛下は4月8日パラオを訪問し、翌日ペリリュー島の戦没者慰霊碑に供花されました。
供花のあと、間近に見えるアンガウル島に向かって深く礼をされていました。
昨年8月のこのお便りにも記しましたが、両陛下の慰霊はまことにありがたいことです。
太平洋戦争有数の激戦となったパラオ諸島を守備したのは14師団です。
ペリリュー島には水戸の第2連隊と高崎の第15連隊、アンガウル島には宇都宮の59連隊が配置され、いずれも玉砕しました。
祥雲寺のお檀家にもこの地で戦死された方がいます。
日中戦争から太平洋戦争まで、お檀家の戦死された御霊は167。
改めて戦争の苛烈さを思います。
いま、兵士になった人たちがこの世を去っていきます。
兵士になった人たちのほとんどが大正の生まれです。
すべて数え年で90歳を越えたのです。
私にとっては親の年代の人たちです。
兵士が戦闘のさまを語ることは、親子でもほとんどなかったでしょう。
しかし、戦争は戦闘だけでなく、社会全体が巻き込まれるものです。
欲望、残虐さ、人間の持つ狂気ともいうべき負の面が渦巻きます。
戦場となった地だけでなく銃後においてもです。
「あんなことはあってはならない」という、幾度も幾度も聞いた親たちの言葉は大切にしなければなりません。
私は、軍隊は持たなければならないと思っています。
子供時代、学生時代に声高に叫ばれていた非武装中立論は、今振り返ってみれば、非現実的なおとぎ話です。
しかしそれでも、戦争を避けるという原則は崩してはなりません。
為すべきは戦乱、戦争を起こさず、巻き込まれず、追い込まれないように努力することです。
不戦は、戦争の時代を生きた人たちの次に生まれた私たちの、第一の立場でなければなりません。
平成27年4月15日 祥雲寺住職 安藤明之
18日の朝詣りは午前6時から行います。
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4月4日、祥雲寺花祭り大写経会
2015年4月15日4月8日は花祭り、お釈迦様の誕生日です。
祥雲寺では毎年八日に近い土曜日に大写経会を行い、お釈迦様の誕生日を大勢でお祝いしています。
家族連れで撮影
祥雲寺の天然記念物指定しだれ桜は、ほかの桜より一週間ほど早いので、四月の頭が毎年見ごろになります。
大写経会の際は満開か散り桜となって来た肩を迎えてくれます。
花御堂はフラワーアレンジメント教室の人たちにつくっていただきました。
本堂で誕生仏(生まれた姿のお釈迦様)に甘茶を注いでます。
後ろの桜の屏風絵は市内日本画家杉山寒月先生の作
写経を始める前に花祭りのお話をしています。
今年は市内林松寺副住職の山岸健道さんにお話ししていただきました。
椅子席で写経できる様80以上準備しています。
般若心経を読んでから写経を始めます。
書きあがったお写経は
毎年行っている曹洞宗大本山参拝旅行の際に本山に納経して、納経証を頂き、書いた方にお渡ししています。
又、5月から11月まで毎年写経会を行っています。
今年も5月10日(日)午後2時から月例写経会となります。
興味をもたれた方の参加をお待ちしています。