ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

宇都宮 座禅 栃木県宇都宮市の祥雲寺(曹洞宗) | 桜や祭りが名物の寺

宇都宮 座禅

  • 三月の諸行事

    2025年3月5日

     

    3月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

    ■西国三十三番観音霊場巡礼第二回(324日~26日)

     西国巡礼第二回。今回は第1番の那智寺から5番、24番から26番を巡ります。

    ■春彼岸会 3月17日~23日(3月20日中日、建牌式)

    ■山本観音堂御開帳(31711時~13時)

     祥雲寺北の山本地区で、古くから信仰されている秘仏である観音様のご開帳。

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

      3月5日、12日、19日

    ■月例坐禅会「指月の会」(317日)

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

     今月は西国巡礼第二回出発日とかぶるため、第三月曜17日朝に行います。

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    ■石彫会「羅漢の会」

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

     屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。

      11日、18日 おけいこ日

    ■写経会

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています

      昨年12月8日納経会を納めの会とし、次は本年4月花祭り写経会まで休止となります。

    ■御詠歌

      3月6日 10時~12時   飯塚先生指導御詠歌

      3月13日10時~12時   東堂指導御詠歌

      3月18日13時半~15時半 長岡公民館御詠歌

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

      お休み

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

      12日 しだれ桜風紙飾り 組み合わせ

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

      10日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

    今月は午前 6 時 半 から             祥雲寺℡(028)622-5719

  • 令和7年2月 朝坐禅会「指月の会」案内(2月24日朝6時半より)

    2025年2月23日

    涅槃図

     

     

     

      おんみら知るべし。求むるところ少なきものは心安らぎて

     うれいおそるることなく、事にふれて足らざることなきを。

     もし悩み苦しみをのがれんには、足るを知るにしくはなく、

     さとりの安楽を求めんには、ひとり静かに慮(おも)うべし。

                     『宇都宮仏教会伝道部訳 遺教経・小欲知足』

     

     二月十五日はお釈迦様の命日であり、涅槃会と呼ばれています。

    仏伝には、お釈迦様は御年80歳の旅の中、クシナガラという地の2本の沙羅の木、沙羅双樹の元に身を横たえられ、満月の夜に沢山のお弟子達に囲まれて涅槃に入られたと書かれています。

    この場面を描いた仏画を涅槃図といって、多くのお寺が二月十五日に掲げてお勤めを行います。

    またこの亡くなられる時、お釈迦様はご自身の教えが弟子達に間違いなく伝えられ、自分の死後も惑うことがないようにと、これまでご自身の説かれてきた教えを纏めて説いて示されました。

    この時説かれた教えは遺言の教えのお経、遺教経という名前で残されて、お葬式で読まれたり涅槃会の際に読誦されています。

    ただこのお経、ゆっくり読むと小一時間ほどもかかる少し長い経典になります。

    この遺教経を一般の方にも手に取りやすくしようと、私の祖父にあたる安藤裕之和尚と、宇都宮駅すぐ南の林松寺先々代阿部住職が共同で略訳を行い、宇都宮仏教会伝道部訳・略訳遺教経として同仏教会や市内寺院で用いられています。

     

     略訳遺教経は完訳版から要点を抜き出して作られたお経です。

    教えを道しるべとする持戒、心を定める禅定、精進や智慧等を説いていますが、上記は仏教の言葉として一際有名な「小欲知足」を主に説いている箇所です。

    意外に思われる方も居るでしょうが、仏教では無欲、欲を無くせとは説いてはいません。

    元来欲は生存に必要なものを満たすために求めるはたらきであり、肉体的な欲、心的な欲がありますが、ただそれだけでは特に悪いものではありません。

    しかしこの欲が、求めたものに過剰に愛着し妄執したら、それが煩いを生み出すから愛着するべきではない、と説いているのです。

    欲が過剰になれば自身を束縛する煩い即ち煩悩となる、だからこその小欲知足、欲少なく足ることを知る、ということが大切になってくるのです。

    仏教とは欲望を自制し、自身でコントロールできるようにしていく道を説いている教えなのです。

    欲が少なく出来る様にしていく為に必要となるのが足るを知る、事です。

    完訳版の遺教経にはこのようにも説かれています。
    足ることを知っている者は地べたに寝るような生活であっても心穏やかにある。しかし足ることを知らない者は天の宮殿のような所に住んでいても満足することはできない。足ることを知らない者はどれだけ裕福であっても心は貧しい。

     足るを知るのに必要なのは、見定めることです。

    それが自分に必要なのか、過ぎたものでないのか、実は足りている、十分持っているのではないのか、身を落ち着け静かな心持ちでよく見定めることが必要です。

    小欲知足で何が成されるのか、さとりの安楽と表現されているように、欲や自意識といった重く煩わしい煩悩から離れ解放されて、囚われがなくなります。

    坐禅における三昧の境地、私はそれを仏心と呼んでいます。

    祥雲寺 安藤淳之

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?

    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    来月の開催は
    第二回西国巡礼と第四月曜日が重なってしまう為1週間繰り上がり3月17日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
  • 2月 観音朝詣りのお知らせ

    2025年2月22日

     

    昨年、国連の女性差別撤廃委員会から日本国政府に対し、天皇の継承が原則男性に限られているのは女性差別に当たるので、是正するようにとの勧告がありました。

     日本も含めて、世界の大多数の国が採っている国家体制は民主主義です。

    そして民主主義の根幹にあるのは、全ての人間は自由で平等であり誰もが生存と幸福を求める権利があるという人権思想です。人権思想からは、人種差別、性差別などはあってはならないこととされます。

     皇位の継承は、正確には男系の皇統にある皇子、皇女に限られるものであり、女性天皇はあっても、その天皇の皇子は天皇の資格は持たないというものです。

    根本において男性優位であることは明らかです。

     人権思想を論理的に推し進めれば、皇位継承は性差別に当たるとの人権委員会の考えは理解しやすいと思えます。

    実際、この勧告を妥当であると思う人も多いと思います。

     

     しかし、また反対に、この勧告を不愉快に考える人も多いはずです。

     それは、天皇制は日本の歴史に不可分に関わってきたものであり、政治だけでなく、伝統として形づくられた日本の文化、日本人の心情にまでその影響は計り知れないものだからです。

    実際、天皇制の最大の危機であった昭和の敗戦後も、国民統合の象徴として天皇が残ったことにより、日本の歴史、文化の一貫性が保たれたといってよいでしょう。

    その地位や資格について、外国からとやかく言われたくない。

    実は私もそんな風に考えています。

     

     人権思想の前提とする個人の尊厳や、そこから出発した理論展開は批判しがたいようにも思えます。

    しかし、それでも納得がいかないところが、少なくとも私にはあるのです。

     

     その時代には完全無欠とされた思想、主義はたくさんありました。

    しかし、それらの思想、主義によって現実世界を固めてしまうと、とんでもない矛盾や悲劇が生まれたのも事実です。

    完全に見えても実は現実との齟齬がある。ものごとを柔軟に見ることができる柔らかなこころが大切です。

     

     令和7年2月15日

    宇都宮市東戸祭1-1  祥雲寺東堂  安藤明之

    十八日の朝詣りは午前9時から行います。

  • 二月の諸行事

    2025年2月1日

    涅槃図。釈尊入滅の情景。

     

    2月の諸行事 ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

     

    ■涅槃会

     お釈迦様の命日は2月15日になります。

     禅宗のお寺では2月1日より14日迄本堂に涅槃図を掲げて夕方にお勤めを行います。

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

      2月5日、12日、19日

    ■月例坐禅会「指月の会」(224日)

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    ■石彫会「羅漢の会」

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

     屋外なので冬場は休止もある為お問い合わせ下さい。

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後1時半から、裏千家平山尚子先生のご指導の下行っています。

      2月18日、25日

    ■写経会

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています

      昨年12月8日納経会を納めの会とし、次は本年4月花祭り写経会まで休止となります。

    ■御詠歌

      東堂指導練習会 2月6日 13時半~15時半 長岡公民館

      東堂指導練習会 2月13日 10時~12時 祥雲寺

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

      26日

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

      19日

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

      10日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

    今月は午前 9 時  から                祥雲寺℡(028)622-5719

  • 令和7年1月 朝坐禅会「指月の会」案内(1月27日朝6時半より)

    2025年1月26日

    衆生の迷い、根本は我見なり   

     

     一月も半ばを過ぎ、静かで穏やかだった正月の頃から打って変わって世の中も大分慌ただしくなってきました。

    アメリカではトランプ大統領の就任式となり、下旬はその話題でメディアは持ちきりでした。

    そんな中で映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』封切りの広告に目を引かれました。

    月末までに時間を作って見に行きたいと思っています。

     

     宣伝文句曰く

    気弱で繊細な20代のトランプ青年は、父親の会社が傾いた事をきっかけに悪名高い伝説の弁護士から〈勝つための三つのルール〉を伝授される。

    <ルール1:攻撃>、<ルール2・非を絶対に認めるな>、<ルール3・勝利を主張し続けろ>

    という冷酷で非情な手法を教わった青年は、やがて弁護士の想像を超えた怪物に変貌していく。

    というものだそうです。

     

     或いは昔からなのかもしれませんが、近年その場限りの虚偽を声高に訴え、自らに不利な情報を精査せずにフェイクだと言い切って取り合わない、そんな著名人が増えている印象があります。

    情報社会と言われ、新旧問わずメディアに流れる膨大な情報をチェックして是非を考えるよりは、自分に興味関心が持てる受け取りやすい情報のみに聞く耳を持つ人が増えていることが、拍車をかけているのかもしれません。

     

     しかし、嘘は良くないです。

    多くのものを損ない、信用を失い、自分自身をも歪めます。

    自分本位の見方考え方から抜け出せなくなって、世間とのズレが軋轢ともなり、迷い苦しみの元となります。

    この嘘の生き方、自分本位自己中心主義に陥ることを「我見」という言葉で仏教は戒めています。

     

    「衆生の迷い、根本は我見なり」と仏様は説かれています。

    迷いとは、嘘の生き方、自分中心の物の見方で世界を観察することによって生じて起こるズレを言います。

    だからこそ、我見という自分本位の見方を離れた無我の視点に立ってみれば、世界との摩擦は起こらず、迷いや苦しみというようなものから離れていくことが出来ます。

    嘘のない生き方を心がけたいものです。

     

    昨今の風潮で危惧してしまうのは、多くの大人が恥ずかしげも無く嘘を突き通す有様を見せ、それが通ってしまう姿を見て、次代を担う子供たちが真似てならってしまいかねないことです。

    「正直者が馬鹿を見る」世の中ではなく、「正直の頭に神やどる」生き方こそが、自らの人格を正し、多くの人が生きやすい世の中と出来うるはずです。

    私たちの姿勢が見られているのだという意識が必要なのかもしれません。

     

    祥雲寺 安藤淳之

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間、坐禅の時間を御一緒にいかがですか?

    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    来月の開催は2月24日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
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