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八月 朝詣りのお知らせ
2026年8月16日広きはおしえの門にして 強きは分け入るこころざし
人にも世にもみひかりよ 照らしてあまねく満ちわたれ
<梅花流御詠歌誓願御和讃三番四番>
中国六世紀の高僧である天台大師は、経典に説かれた菩薩が仏道を求める誓いを、四つの句に纏めました。
衆生無邊誓願度 あまねく衆生を救わんと誓う
煩悩無尽誓願断 尽きることなき煩悩を断たんと誓う
法門無量誓願学 量りがたく広大な仏法を学ばんと誓う
仏道無上誓願成 無上なる仏道を自らも成し遂げんと誓う
四弘誓願文と名付けられ、日本の仏教各宗派で唱えられます。
東アジアの仏教徒共通の誓いの言葉です。
冒頭の二行は、曹洞宗の御詠歌である梅花流の「誓願御和讃」の歌詞として、赤松月船老師という方が訳した四弘誓願文の三句目と四句目です。
私はこの言葉に感激しました。僧侶として仏法を学び続けようとする志への励ましと、仏の慈悲が人を照らし世を照らす光となって自分を導いてくださるという信仰の証明と感じたのです。
毎日のように仏前で唱えているのですから、四弘誓願文の言葉も意味も知っていました。しかし、赤松老師が訳した歌詞は心に刺さりました。
赤松老師は、たくさんの梅花流御詠歌を作詞されました。
平明で叙情性豊かな歌詞は、歌う人、聴く人の心に染み入り、自然に仏様の世界へと誘ってくれます。
私は、大本山總持寺での修行中に赤松老師にお会いしました。
一年ほど編集に携った月刊の本山機関誌の巻頭言を執筆いただいた方が赤松老師でした。
編集長と話し合われる席に度々同席しました。
求道を貫いた禅僧の風格と、人を憐れむ優しさに満ちた言葉に感じ入ったことを思い起こします。
真理たる仏法は時、ところを越えて存在します。
それを教えとして文字に表わした経典も二千年を超えて伝えられました。
しかしそれが真理として心に響くのは、時を同じくすることのできた尊き先達、師匠によるものであると思います。
令和8年8月15日
宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺東堂 安藤明之
十八日の朝詣りは午前6時から行います。
