ごあいさつ

宇都宮市の祥雲寺は歴史のある曹洞宗のお寺です。
栃木県庁のすぐ北にあり、自然林の中には西国三十三番の観音像が祀られています。
また、樹齢350年を超える枝垂れ桜の老樹は県天然記念物として有名です。
たくさんの方々に仏教を親しんでいただくことを願いとし、様々な信仰行事を催しています。

ようこそおまいり

宇都宮 座禅 栃木県宇都宮市の祥雲寺(曹洞宗) | 桜や祭りが名物の寺

宇都宮 座禅

  • 令和4年五月 観音朝詣り

    2022年5月22日

     5月2日の朝の天気は素晴らしいものでした。

    前日は冬のような寒い日で冷たい雨が降りました。

    朝にはすっかり上がって潤いを含んだ空気のなかに青空が広がりました。

     

     しずくを載せた木々の葉が朝日に照らされてキラキラと光ります。

    萌え出でたばかりの若葉もあれば、既に緑を濃くした葉もあって景色に深みが増していました。

     ウグイスが鳴き、地にはコジュケイやヒヨドリの群れも見えました。

     

     昭和62年夏、先代住職の本葬を済ませた後、新住職としての祥雲寺の運営方針を総代会に提出しました。

    そこに、祥雲寺は宇都宮市の中心部にありながら広い山林を持っているのでこれを大切にし、自然と一体となった境内を作っていきたいと記しました。豊かな自然環境は祥雲寺の財産であり、これを大切にして、檀家のみならず市民にも開いてゆくのは使命であると思ったのです。

     これについて、当時総代会の副会長だった黒川秀次さんが、「新住職はたいへん良いことを考えている。ぜひ皆さんに知らせておきたい」と言って、お施餓鬼の日の護持会総会で集まられた檀家さんに紹介してくれました。

     

     今日、5月10日の朝も美しい朝です。

    木々の緑はいよいよ濃くなりました。わずかな時にも天地自然の変化はやむことがありません。

    そして命の息吹を感じさせてくれます。

     こんなに素晴らしい祥雲寺を味わっていただくには、朝詣りが一番です。たくさんの人に参加していただきたいと思っています。

    令和4年5月15日

    宇都宮市東戸祭1-1 祥雲寺住職 安藤明之

    十八日の朝詣りは午前6時から行います。

  • 5月の諸行事

    2022年5月3日

    5月の諸行事 ご興味の方はお問い合わせ下さい。

    五月の本堂

    ■本山参拝旅行

     毎年行ってきた曹洞宗大本山への参拝旅行。本年は能登の總持寺祖院へ。5月16日から18日。

    ■雀宮善應院坐禅会(第四水曜日のみお休み)

     宇都宮南町1番36号「善應院」にて毎週水曜日(第四以外)夜6時から行っている坐禅会です。

     5月4日、11日、18日

    ■月例坐禅会「指月の会」

     祥雲寺本堂にて毎月第四月曜朝6時半から行っている坐禅会です。

    5月23日

    ■テラヨガ(ヨガ教室)

     阿久津先生指導の下第一第三金曜日10時半から。初心者クラスは第二第四金曜日10時半から

    5月6日、20日 初心者クラス5月13日、27日

    ■陶芸教室「祥陶会」

     駐車場下の作陶場にて毎週火、木午後1時から行っています。

    平常開催

    ■石彫会「羅漢の会」

     毎週土曜午後、駐車場作事場にて石仏の彫刻を行っています。指導は松原「金野石材店」

    平常開催

    ■茶道教室

     月二回火曜日午後2時から、裏千家鈴木宗陽先生のご指導の下行っています。

    5月10日、24日

    ■写経会

     写経会は5月から11月、第二日曜日午後2時から行っています。

    5月8日通常開催

    ■御詠歌

     祥雲寺住職、並びに栃木市豊栖院飯塚先生の指導の下月2回行っています。

    5月10日 飯塚先生ご指導講習

    5月13日 住職による講習

    ■フラワーアレンジメント教室

     南宇都宮駅前「フラワー花亀」亀井先生指導の下第四水曜日午後1時半より行っています。

    5月25日

    ■折り紙教室

     カルチャースクール講師長谷川京子先生指導のもと第3水曜日午前10時よりより行っています。

    5月18日

    ■クラフトペーパー教室

     同じくカルチャースクール講師長谷川先生指導のもと第2月曜日午前10時より行っています。

    5月9日

    ■観音朝詣り

     境内33観音霊場を18日朝にお参りするミニ巡礼会です。開始時間は季節により前後します。

     今月は午前 6 時 から

  • 令和4年4月 朝坐禅会「指月の会」案内(4月25日朝6時半より)

    2022年4月23日

    花祭り坐禅会

    花御堂(誕生仏を祀り甘茶を潅ぐ花飾りのお堂)を中央に皆さん坐禅を修行しました

    合間に黒羽大雄寺様の法話をお願いしました。

    この座禅会を始めて七周年となりました。

    大難の時であるからこそ、足下をしっかりと見定める時でもあろうかと思います。

    初心を思い返し、最初の文章を今年も再掲します。

     

    お前の苦しみを、じっと見つめてみよ。

    誰々にののしられた、誰々により損害を受けた、

    誰々に手ひどく負かされた、誰々に盗まれた、

    という思いを抱いてはいないか。

    その思いがすでに怨みであると知りなさい。

    怨みを抱いた人生は重いものだ、安らぎというものがなくなってしまう。

    いっさいの怨みを棄てよ。

    今まで抱いてきたあれこれの思いをさっぱりと棄てよ。

    棄てれば、必ず軽くなる。

    棄てて、かろやかに生きなさい。

    ― 『スッタニパータ』第一章 ―

     

     

    静かな所で何をするでもなく落ち着いて瞑想をすることで心身の調子が整う、という事は昔から広く知られ、行われてきました。

    近年では科学的分析により血圧が下がる、海馬の機能が促進され脳内の情報整理がされる、精神安定に重要な働きをするセロトニンの生成が促される、等の効果が確認されているそうです。

    しかし坐禅は、これらの効果を内包しながらも、何も求めないで只ひたすらに坐る事こそ最上のものである、と伝えられてきました。

     

    私はそれは、「軽くなる」からだと思います。

     

    人間生きていれば百人百様、様々な想いやしがらみを背負っているはずです。

    古人は人生を「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」と形容したそうですが、時には荷を下ろし、わが身を見つめ直す時間こそ忙しい現代人に必要な物だと思います。

     

    一人で行おうとすると、怠けてしまったり後回しにしてしまい続かない場合もあります。ですがみんなで行えば、難しいことでも楽しく行えるはずです。

     

    この朝座禅会はそのような場となる様発起しました。

    皆さんと行うこの坐禅の一時が、「軽やかな」時間となることを願います。

     

    祥雲寺副住職 安藤淳之

    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。

    初めての方は15分前に来てください。

    次回は5月23日となります。

    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています。

  • 花祭り特別行事(写経会、坐禅会、ヨガの集い)の案内 【再掲載、冒頭は特別天然記念物しだれ桜の開花情報写真】

    2022年3月30日

    3月30日午後のしだれ桜

    少し肌寒い気温ですがほぼ満開になりました

    今週末は見ごろとなるでしょう

     

    花祭り行事(写経会、坐禅会、ヨガ)の開催案内

    4月8日はお釈迦様の誕生日です。

    この日を祝って、4月2日(土)に写経会、3日(日)に坐禅会、ヨガの集いを行います。

    皆様どうぞよろしくご参加ください。

    詳細は受付もしくは電話にて。

     

    花祭り写経会:42日(土)1時半から

              1時開場、1時半法話、2時写経開始

    花御堂の誕生仏に甘茶を潅いでお釈迦様の誕生をお祝いします

    法話を聞いて皆でお経をお唱えし、お写経にはいります。

    場所:祥雲寺 本堂二階

    申込:電話(028‐622-5719)もしくは祥雲寺庫裡にて

    費用:参加料1,500円(後ほどご本山に納経し証書を発送します)

     

    花祭り摂心坐禅会:4月3日(日)10時から12時まで

    12月に行いました蝋八坐禅会。この写真は坐禅の作法説明

    今回は午前中。春の日中に行います。

               9時半 開場(初めての人への坐禅指導は10時より)

               10時半坐禅、11時法話、11時半坐禅

    場所:祥雲寺 本堂二階

    申込:電話(028-622-5719)もしくは祥雲寺庫裡にて 

    費用:参加料一千円(当日受付にてお支払いください)

     

    花祭りヨガの集い:43日(日)1時半から2時半まで

    毎週のヨガ風景。今回は本堂の広い空間で行います。

    🌸ほくして緩めてのびのびと 軽やかになる春ヨガ🌸

    場所 :祥雲寺 本堂二階

    申込 :電話(090-5826-0061)インストラクター阿久津先生

    費用 :参加料1,500円(寺ヨガとの共有割引有り)

    定員 :40名

    持ち物:ヨガマットorバスタオル、お水

    •  疫禍の最中での催しとなります。感染状況に応じて中止の場合もあることをご了承ください。
  • 令和4年3月28日 朝坐禅会「指月の会」案内

    2022年3月27日

    例年より大分遅れたしだれ桜の開花も、今日の暖かさで一気に五分咲きくらいまで進みました。

    例年より一週間以上開花が遅れました。

     

    「災難に遭う時節には災難に遭うがよく候。死ぬ時節には死ぬがよく候。これはこれ、災難を逃るる妙法にて候」

    知人にあてた良寛の手紙より

     

     何年か前ですが、3月11日東日本大震災慰霊の日に合わせて、テレビで災害特集が行われ、その中でキャスターが

    「私たちに豊かな恵みをもたらしてくれるはずの自然が、なぜこのような災害をもたらしたのでしょうか」

    と言っていたことがありました。

    日本人の自然観はここまで変化していたのか、と思いながら聞いていました。

     

     日本は四季の彩りがはっきり現れる、惠み多く美しい国だといわれています。

    それは裏を返せば気候の変化が大きく、その分苛酷に人々を苛むことがあります。

    地震が多い国であることは言うまでもありません。

    天変地異、災害の多い国で生きる私たち日本人は、災害を協力して生き残るべく淘汰され、「和」という精神を大切にしてきました。

    そしてそんな私たちだからこそ、自然は恵みをもたらすばかりではなく災いをもたらす面もあるのだと、畏れ敬う和魂荒魂という自然崇拝としての神道が育まれたと思います。

     

     自然は思い通りにならないもの、制御できないものと、私たちは長い時をかけて自然との付き合いを覚えてきたはずです。

    自然から遠ざかった都市の内側から見る世界観は、私には些かいびつに思えます。

    それは自然を征服したという人間の驕りや、自分たちのものにしたという執着から生まれてくる考えのように感じられます。

     

    江戸時代の禅僧、良寛さんの残した言葉に上記のものがあります。

    これは注意深く読み取らなくてはならない言葉です。

    災害への遭遇も老病死に会うことも、殆ど不可避のもの。

    それを思い煩い、危ぶみ悩み悔やんでばかりならば心が疲れてしまう。

    不可避の事態なら、「そういうこともある」と腹をくくることも時として必要になる。

    無手無策でいろと言うのではなく、都度あることなのだと真摯に臨む腹積もりを持つ。

    腹を決めて臨むことが、結局は災難に心がとらわれない対処法なのだ。

    私にはそんな風に説いているように感じます。

     

     

     

    偏りのない、こだわりのない、囚われのない時間。

    欲から離れた、我を起点としない時間。これがそのまま非思量、ほとけ心に生きられる修行です。

    我を離れることの出来る閑かな時間を、御一緒にいかがですか?

     

    祥雲寺副住職 安藤淳之
    当分の間は6時半開始、一炷(坐禅一座)のみとなります。
    初めての方は15分前に来てください。
    次回は4月25日となります。
    また、雀宮善応院坐禅会は第四水曜日以外毎週行っています
祥雲寺行事案内

祥雲寺で行ってる月例行事や年間行事、その他法要・祭りなどについてのご案内です。 行事カレンダーもご確認ください。